ヴォーリズ

2009年8月23日(日) ブログ
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ウィリアム・ヴォーリズ。
勿論、美しい洋風建築を日本に残した有名な建築家、という風には 私も知っていました。
でも、今夜の[日曜美術館・選]を観て、また又、感動、感激、すっかり熱くなってしまいました。
今日は現在も住まわれているお宅や学校の内部にカメラが入り、ゆっくりと、静かに見せていただけましたが、遠い昔、私がなぜか子供心にもずーと憧れ続けていた洋館、まさしくそのものでなんとも言えません。
特に(駒井邸)という、京都北白川にある元大学教授のお宅や、神戸女学院の図書室やチャペルを見ていると、なんだか夢を見ているような不思議な気分でした。
そして何よりも感動したのは、やはりそういう建築をしたのは[伝道師]だったヴォーリズの社会や人に対する深い愛と真摯な姿勢、生き方そのものだったんだな、という事を知ったことです。
(あ〜やっぱり…)
解説者の人が言っていた
「ヴォーリズはストイックなのに豊かなものを生み出した」
という言葉も忘れられません。
決して特別に高価な材料を使う訳でもなかったと。
そして、伝道師として、大きな目で地域の事を考え、理想的な幼稚園まで作っていたことも。
ヒューマンで繊細なこだわりを持った幼稚園…。
神戸女学院の時のナレーションにもありましたが、良い環境、美しい環境によって育まれる美意識とか人間性を信じてらしたのですね。
うまく言えませんが、世の中を良くするための仕事としてイソップものがたりの[北風と太陽]の太陽だったと思います。

天気予報通り、昨日とは打って変わって早くも[秋]を感じさせる涼しい風が吹いた今日。
本当は
(秋もののキルト作り始めました、今度は[帽子屋さん]デスよー)
と書くつもりでしたが テレビを見たら吹っ飛んでしまいました(>_<) ただただ、根底にある(理想)だけは細く、かぼそく、つながっているよー、という気持ちが私を支えています。