少し曲がったひょろひょろの…
「クリスマス」は今やあまり宗教にこだわらず、寒い冬の「温かさ…」のキーワードかもしれません。
クリスマスシーズンならではの、心温まるおはなし…。
いろんな絵本作家も創作していますが、特に「もみの木」は想像を掻き立てるアイテムのようで。
佐野洋子さんの スタコラサッサと歩くともみの木も忘れられませんし、バーバラ・クーニーさん描くところの寂しそうなもみの木も…。
この[クリスマスイブの木]もその一つ。
1934年生まれのイギリス人作家、デリア・ハディさんが2005年に亡くなる前、最後の作品となったものです。
絵はやはりイギリス人のエミリー・サットンさん。
素朴で繊細、美しい色調の絵が静かにお話を運んでくれます。
主役は クリスマスツリーのためのもみの木林に、植えられる時 不運にもしっかり植えてもらえず、風の強い日にかたむいて、お隣の木にからまったまま大きくなれずにいたもみの木です。
絵もなよっとしていますよ(^^;;
いよいよシーズンになり、立派に育ったもみの木達が掘り起こされてトラックに乗せられて町に売りに出されます。
あの曲がった小さなもみの木もお隣の立派なもみの木に絡まったまま、トラックに乗せられ町のデパートのショーウィンドウに飾られます。
さあ、そのあと小さなもみの木の運命やいかに??
なかなかステキな展開の良いお話ですよ。
やっぱり、なんでも…
諦めちゃダメ、ってことですかね(^^;;