蔦とランプの作品

2009年10月4日(日) ブログ
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ん??これは部屋の一部?それとも作品?
一見しただけではわからないくらい(ピシッ)とした仕立てのHさんの作品です。
上の、出窓の部分が作品で白い隙間からはうちの壁、下はピアノです。
ぴったり溶けこんでいるのもそのはず、この出窓のモチーフはゆう風舎の絵本図書館の南側の窓です。
まだカフェ・リーブル・ディマージュが建つ前、この窓には 毎年大きく葉を繁らせる蔦がはっていたのです。
京都の古い民家に生まれた私には コスモスの揺れる白い木の柵と同様、煉瓦を覆うようなアイビーにも とても憧れていました。
ゆう風舎が建った時から窓のすぐ下に植えてもらい、いつのまにか本当に大きくなって、その葉のグリーンの色、木漏れ陽、床に落とされたシルエットは大のお気に入り、だったのです。
Hさんもそうだったようです。
次の作品を決める時に
「ゆう風舎の、あそこの窓と蔦の葉を作ってもいいですか?」
と相談された時は、私は大喜び、大賛成!
「じゃあ、じゃあ、出窓にはやっぱり洒落たランプよね!」
とHさんが億劫がるくらい、沢山のランプのスケッチをプレゼントしました(^-^)
「沢山できるかしら?」
と不安がるHさんに「フレー!フレー!」と励ますこと、一年近く。
見事な作品が完成しました。
やっぱりランプは沢山が素敵ですよね?
実際のゆう風舎には、こんなレトロな骨董品は勿論ありません。
なんといってもモデルは[神戸ランプ・ミュージアム]のランプや長崎の骨董品店のランプの写真ですから。
予想通りの表現をしてくれたHさんの技量に感服です。
すぐ傍に新しいカフェを作る事情で泣く泣く蔦は伐採してしまいましたので、この作品は私にとっても記念品です。