丁寧なしごと

2020年7月18日(土) ブログ
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昔、教師をしていたし、キルトに関して皆さん「せんせ、せんせ」
と呼んでくださいますが…
 
私の方が教わることがとても多いのです。
 
いつもついつい完成を急いでしまい、
(どんな感じになるだろう?)
と、早く見たい気持ちが先走り、雑に縫ってしまいがちな私に対して、落ち着いて 一つ一つの作業を丁寧にしていかれる方の作品…
特に刺繍には、その差が歴然としますね。
 
古希を過ぎられたChさんの作品。
この下に 長年連れ添われたであろう老夫婦の散歩する姿がアップリケされているのですが、この大樹の葉の付け方を見て その誠実な仕事ぶりに感銘を受けました。
 
刺繍ではなく、アップリケ。
一枚一枚葉を切り取って、つけていく…
いいかげんな所がありません。
カレンダーに載っていた木の写真を参考にされたのだそうですが、一生懸命 葉のつき方を見て根気強く縫い付けていかれたのでしょうね。
 
(年の功)とは 簡単に言ってしまいますが、穏やかに丁寧に歳を重ねて来られた方の「来し方」が滲み出ている気がします。
 
「(そんなに皆さんに褒めてもらっても)なんにも出ませんよ😊」
と、いつものようにニコニコ仏様のような笑顔のChさん。