山羊のミルク
[ハイジ]の絵本制作にあたっては いろんな訳者による物語本の他に 様々な参考資料の本を買い求めました。
もう要らないかな?と思いきや、今度の[ハイジの世界展]のために つれあいはますますスイス関連の本を集めて読んでいます😅
ともあれ、私がとてもとても参考にさせてもらった本、[図説 アルプスの少女ハイジ 『ハイジでよみとく19世紀スイス](河出書房新社刊)という本の二人の著者のうちのお一人、ちばかおりさん、という方が 甥の同僚の方のお知り合いということが最近判明、びっくりしました。
と、いうのも 何もわからなかった最初の時期に 19世紀のスイスの事情、当時のマイエンフェルトの町の様子や山の仕事、食べ物等とても詳しくわかりやすく記されていて 本当に助かった本だからです。
そして 私がなんとなく心配していたこと…
たぶん こうだからかなぁ?と思っていたことが書いてあり、納得しました。
ハイジやおじいさんの食事のことです。
だって いくら子どものための小説とは言え、読むと おじいさんやハイジは毎日毎日、山羊のミルクとそのミルクから作ったチーズ、パン、そしてときどき干し肉だけ…
ひじきもわかめもほうれん草もトマトもたべなくっても大丈夫?
って つい思ってしまいます。
たぶん、山羊が栄養豊富な草を食べているからミルクを通してその栄養素が入るから 野菜無くても?
と、思ったりしていました。
先日、ちばさんの本を読み返してみると ちゃんと「ヤギのミルク」という段があり、
「ヤギのミルクはとてもデリケート。食べた草やヤギの体調によって味が変わり…
つまりヤギの飼育一つでミルクの味が決まるのです。
だからこそおいしい草を食べたヤギの搾りたてのミルクの味は最高です。まったくくせがなく、ほんのり甘く泡立っていて、…。」
納得です。しかも、
「もともとヤギのミルクは、母乳に近く、牛乳と違ってアレルギーを起こしません。
おなかにも優しく、牛乳に比べても栄養も豊富です。
さらにヤギのミルクには結核菌や牛流産菌といった細菌が存在しないので、原乳のまま飲んでも菌に由来する病気に感染する危険性が少ない衛生的な飲み物でもあります。」
と、あります。
なるほどー。
やっぱりそうだったんだ!と胸を撫で下ろします😅