くわしい!
絵本にもいろいろあって…
1ページ、1ページの美しい絵、そして短めの文章を味わいながら ゆっくりと想像をめぐらし、余韻に浸る…
そんな絵本もあれば、反対に
絵も文もとっても詳しくて隅々まで目をこらして楽しめて…
あんまり楽しいからできるだけ終わってほしくない…そんな楽しみ方の出来る絵本もありますよね。
フィンランドの絵本作家マウリ・クンナスさんの描くサンタさんシリーズはまさしく後者の絵本です。
翻訳してくれている稲垣美晴さんによれば
「サンタクロースは、どんな所に住んでいるの?どうやって世界中の子どもたちにプレゼントを用意するの?ふだんはどんなくらしをしているの?
そんな疑問にこっそり答えてくれるのが、この絵本です。なにしろ、サンタさんと同じ国に住んで、何年も小人の生活を研究している画家クンナスが、心をこめて描いた本ですから、なによりもたしかなサンタクロースの本だと思いますよ。」
ですって。
興味津々の子どもは 隅から隅まで楽しむといいなぁ。
レイモンド・ブリッグスさんの不朽の名作[さむがりやのサンタさん]のきわめて人間くさいサンタさんは独りでお住まいだけど、クンナスさんのサンタさんは大勢の小人さん達とその家族とコルバトントリと言う村で住んでいるのです。
大勢で食べる朝ごはんはサンタの奥さんが作るおかゆ…
ア!きっと私も大好きなミルク粥[リーシプーロ]ですよね!
なんて書いていたら日が暮れてしまいそうなくらい彼らの生活や仕事や余暇の事が詳しくくわしく、楽しい絵で語られますよ。
去年新しく[サンタクロースの冬やすみ]が出ました。
プレゼントを配り終えるクリスマス・イブの次の日から13日間、サンタさんと皆んなはお休みだそうですが、なんだかますます忙しそうな、でも楽しそうな冬休みみたいですよ。