ねえ、どれがいい?
絵本図書館を取材していただく時や私の仕事を取材していただいた時に、必ず
「高原さんが特に好きな絵本を挙げて下さい」
と尋ねられます。
そんな時、いつでも迷わず、3冊以内に入れるのが イギリスのジョン・バーニンガムさんの[ねえ、どれが いい?]です。
今度うちの図書館に入ってきた絵本の中にピッカピカのそれがありました。
(あれ?)
でも、心なしか何だか違う??
前から持っている古い本(これはたぶん、まだゆう風舎を作る前に表参道のクレヨンハウスで買ったんじゃなかったかな?)と並べてみると なるほど色も人物の大きさもずいぶん違います。
なんと、改訳新版が出されたのだそうです。
(やっぱりな〜!大ベストセラーなんダ!)
小さな子供たちに 生き物やモノへの愛を育む絵本。
胸躍る冒険の絵本。
好奇心を育てる科学の絵本。…
いろいろな素晴らしい絵本は沢山ありますが、この絵本はそーいう絵本とは チと違います(;^_^A
なんともとぼけた、ユーモアたっぷりの絵本です。
新版の扉にも書いてあります。
―「ねえ、どれがいい?」と聞きながら、つぎつぎ出されてくるのは、とんでもない選択肢ばかり。子ども達は「どれもイヤ!」といいながら、大喜びであれやこれや悩みます―
ホント、大人でも悩みながら楽しめます。
悩まなくてもいいことなのに悩みながら(^O^)
例えば、
[ゾウにお風呂の水をのまれちゃうのと、ワシにごはんをたべられちゃうのと、ブタに服をきられちゃうのと、カバにベッドをとられちゃうのと、ねえ、どれがいい?]
という訳です。
ページをめくる毎の、バーニンガムさんのとぼけた絵が圧巻です。
[とうさんが学校でおどるのと、かあさんがきっさてんでどなるのと…]