きれい!…でも実は
作品展も終わり、絵本図書館が復活。
「お出かけ」をテーマに沢山の絵本を並べています。
並んだ絵本の中で、ひときわ目を引く美しい色彩の本。
海が描いてあって、ボートに乗った4人の子ども。
そのボートの周りに何やらキラキラきれいなものが渦巻いています。
実は それは海を汚し、魚を弱らせ、ひいては魚を食べる人間に帰ってくる深刻な汚染の問題、描かれているのは「プラスチックゴミ」なのです。
絵と共に どんな風にその連鎖が繋がっていくのか、めくる1ページ、1ページに簡単な言葉でわかりやすいように書いてあります。
作ったのはアメリカのミシェル・ロードさん。
翻訳したのはなんと小学5年生の川上拓土クン。
巻末には安全な海を取り戻すために 私たちがどんな事をしたらいいか?ということも丁寧に記されています。
でも、私がやっぱり一番惹かれるのは絵の魅力です。
描いたのは やはりアメリカのジュリア・ブラットマンさん。
紫を含む、海の青さの上に散らばらせた、白やピンクやグリーンや黄。
星空のように美しい、全部ゴミ、なんですけどね。
人の心を惹きつけるには やっぱり芸術性ですよね。
絵の力、といいますか…
つい、手に取って読んでみようと思います。