新刊本

2010年6月6日(日) ブログ
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外国の物語でも日本の時代小説でも、王子様にはよく、王子の身を守り、身辺に気を配り、権威のある本当の父親より温かい愛情を注ぎ、身も心も捧げて仕える、見かけは頑丈で心優しい…そんな家来がいるものですよね(^-^)
時代小説好きで諺好きの母から よく
「士は己を知るもののために死す」
という言葉を聞いたものです。
家来は自分の事を(値打ち)を本当に理解してくれているお殿様のためには命さえ投げ出せる、というような意味だと思います。
どうしても親くらいの歳だからその人の方が早く死に瀕して、その身体を抱いて美しい王子が涙にくれる…なんて場面をキューンとなりながら観た覚え、ありますよね?

MJにもそんな人がいたんだ!…。
昨日アマゾンから送られてきた新しい本をキュンキュンしながら読んで、私はそんな事を思いました。
坂崎ニーナ真由美さん著の[マイケル・ジャクソンの思い出]。
5月に新刊され、2週間足らずで第2刷され、アマゾンでもしばらく待たされ、やっと昨日届いた本です。
(日本中で読まれているなら嬉しい!)
MJが日本で滞在していた時にいろいろな世話をした日系3世の坂崎さんが思い出して書いたエピソードなのですぐに読めてしまいました。
そして、ビル・ブレイというヘッド・セキュリティがいてくれてよかった、と思いました。

「孤独だった…」といつも彼は悲壮感があったけれど、元々、誰でも結局は孤独、まして天才芸術家なら孤独はあたりまえ。
家族や友達や、その上ビルのような人がいた彼はとても幸せな人だったと思います。

政治家とかで よく、必要以上に自分を偉く見せようと大きな態度、居丈高だったり、威厳を持ちたがる男の人っていますよね?
マイケルはその反対の人だったみたい。
優しく、穏やかな小さな声で話し、どんな人にも気遣いやサービスを忘れず…。
本当にそんな人だったみたいです。
たぶん、彼のお父さんは前述の政治家タイプ。
だから合わなかったのでしょうね。
それともう一つ。
うすうすはそうかな?と思っていたのですが、彼は紛れもなく、大変な親日家です。
声高に自分の主張をしないと生きにくいアメリカと違って奥床しく、行儀の良い日本的な[良さ]に曳かれていたように思います。
だいたい、大スターで歌った後、あんなに深々とおじぎするアメリカ人はみたことないし…。