出来ました。
ドアから入ろう、とするワンコがいて、高い所からのぞくニャンコがいて…。
やっと[アンティーク屋さん]は出来ました。
でも、そのわりには今日は沈んだ気持ちです。
昔、明石に勤めていた時、同学年の二人の可愛い、なかよし学級の子がいました。
素朴な風貌、言葉はでにくいながらも絵が得意で温厚なS君。
色白、おめめパッチリめちゃめちゃハンサムで、でも繊細すぎて時々調子を崩してしまうK君。
どちらも、親学級のクラスメートの中でも人気者でした。
卒業して何年かした時、思いがけず、S君の訃報に接しました。
施設で暮らしていたS君。
週末の帰宅を歓迎してお母さんがご馳走をしすぎたのでしょうか?
たまたま胃腸の調子が悪いのをS君には伝えるすべがなかったのでしょうか?
施設に戻ったS君は誰も気付かない時に戻した吐しゃ物で窒息してしまったのでした。
誰が悪いわけでもありません。
温厚なS君は施設の皆からも可愛がられていた、と聞きます。
なんともやりきれない気持ちでいる私に、まだ知らないかも?とK君のお母さんが手紙を下さいました。
その中に…
「自分はKより1日でも長く生きられるようにと、いつも願っています」
と書いてあったのです。……
どこの親が、子供の方が早く亡くなってほしいと思うでしょうか?
それだけ、不安なんです。
自分がいなくなった後の息子の事が…。
まだまだそんな世の中です。
社会の受け皿も、保護者がいてこそ、なんとか…。
その方の旦那様がこの夏亡くなった、という喪中ハガキを受け取りました。
私より少し上だったでしょうか?
ゆう風舎が建った始めの頃、親子で来て下さいました。
ニコニコとK君を見守っておられた、K君そっくりのハンサムなお父さん。
何と言っていいか…。二人で力を合わせて…というのがもう出来ない…。
手紙は書きますが他に何かできるか?と考える夜です。