続き
今日はちょっと嬉しいことがありました。
スタッフYさんが 出勤する時、ちょっと早く、しかも大きな荷物を抱えています。
「先生、実は だいぶん前から放っておいたものなんですけど…」
Yさんはもう10年以上前、ちょうど娘さん達が手がかからなくなったのを見計らって
「手伝ってくれませんか?」
とお願いしたスタッフです。
それまではパッチワークも絵キルトも、刺繍も編み物もこなす上に 真面目で誠実な性格のいわば優等生でした。
それでお店の接客やキット作りや縫い物のお手伝いに活躍してもらってきたのです。
ところが数年前から どうも体調が芳しくなくなり、目の疲れから肩こりや偏頭痛等、針を持つのが辛くなってしまいました。
勿論、明るい笑顔での丁寧な接客や(Yさんのファンのお客様は多いと思います。)きちんとした仕事ぶりで、ゆう風舎での活躍は変わりませんが、皆が作品展へ向けて盛り上がる中、自作の作品が無く、作品展の度に寂しい思いをしておられるのでは?と心配していました。
でも、焦りはよけいに良くない、と私からは奨励する事は控えていました。
そして、今日。
「今年になってだいぶん楽なので、仕上げようかな、と思い…」
と数年前にかかられたウールのベッドカバーを持ってこられたのです。
柔らかい色合いの温かそうなウール地をパッチワーク。
ところどころにピーターラビットの絵柄がシンプルステッチやアップリケで刺してあります。
勿論、張り切って頑張りすぎて、又調子が悪くなってはいけませんが、今年は奇しくもウサギ年。
仕上がるといいなあ。