不屈

2011年7月20日(水) ブログ
201107201510000.jpg

[不屈]と言えば、我らマイケル・ファンは彼の生前最後のアルバム[インヴィンシブル]を思い浮かべますが(凄いクオリティのアルバムです)、最近、奇しくも、素晴らしい不屈の精神を感じる人を知れて…。

[なでしこジャパン]の感動も、きっと劣勢を最後まで諦めずにやり抜いたところ、が大きいですよね?

もう一人は、先日からご紹介している、マイケルのバック・ダンサーを勤め、今はダンスやエクササイズの教室を主催しているユーコ・スミダ・ジャクソンさん。
最愛のお母さんや最愛の夫の早すぎる死の悲しみを乗り越えて、というだけではなく、自らが ダンサーとして決定的な身体的なハンディ。
すなわち、少女の時に、二度の交通事故によるむちうちと、器械体操での落下による怪我で、大人になってからも 少し疲れが溜まると首が動かなくなる。
もっとびっくりしたのはダンサーの命とも言える足。
ユーコさんは元々、膝関節の脱臼癖というのがあって、踊っている中で何度も膝に爆発音を聞いたまま、動けなくなり…ということを繰り返していたそうです。
スポーツの世界でもたぶんそう。
一流と言われる人は皆、そんな事では挫けず、何とか自分なりの治療法、防御法を編み出して次のステップへ行かれるのでしょうね。
およそ、私のような体力なし、運動オンチ、痛みに弱い、人間には考えられないことです。

ところが、ここに、少しだけ身近に感じられる、尊敬すべき[不屈]の人を知りました。
絵本作家の、いせひでこさん。
[むぎわらぼうし]などの絵本は前から知っていましたが、朝日新聞の《ニッポン人・脈・記》を読んでとても感銘を受けました。

二人の娘を育てながら絵本を描いていた38歳の時、右目を患い、視野が半分欠けたと…。
幼い頃から絵が好きで、東京芸大に進み、絵本作家になったいせさん。
片目とはいえ、目を患うとはどんなショックや葛藤があったか…。
でも、その後も以前にも増して力作を発表されているのです
そして再婚同士、の柳田邦男氏という最高のパートナーを得て、二人で絵本の持つ力、子供にとっても大人にとっても大切なものを伝えようと奮闘中。
共著の[見えないものを見る]は明日からの私の読み物です。

たくさんの方が来て下さった[リネン&レース展]も無事、終了し、明日の午後からは絵本図書館が本来の絵本図書館に戻ります。
何冊かある、いせひでこさんの絵本、ぜひご覧になりにいらして下さいね。
(夏休み8.10までは、毎週木、金、土のP.M1:00から絵本図書館開けています)