「この顔」
数日前、Iさんからこの本[テオ もうひとりの ゴッホ]を借りました。
Iさんは私以上に伊勢さんに凝って、数冊立て続けに絵本や本を読み、ゴッホとテオのことを書いた絵本[にいさん]から この本に行き着きました。
これは伊勢さんの著作ではなくフランスの研究者が書いたものを訳しておられます。
実は私は 絵本作家のエッセイつながりで、1冊浮気をしていました。
[100まんかいいきたねこ]でお馴染みの佐野洋子さんの[やくにたたない日々]
去年亡くなられた佐野さんの晩年の日々を綴った、痛快かつ、ちょっぴり哀しいエッセイです。
何せ乳ガンの骨への転移を告げられ、
「あとどのくらいですか?」
「ホスピスもいれて2年でしょう」
「どのくらいかかりますか?」
「1000万くらい」
「じゃあ何もしないで、出来るだけ普通の暮らしが出来るようにして下さい」
「わかりました」
そして、病院の帰りにジャガーを買った、という有名なエピソード。
お母さんが認知症だったので呆けるのを恐れ、70歳で死ぬのが理想と書いていた佐野さん。
その通りにこの世とおさらばされました。
さて、今日からはガラリと変わってゴッホとテオの本。
どんな、壮絶な生き方を知るのでしょうか?
人それぞれの生き方、亡くなり方。
とにかく本は 心のつっかえ棒になってくれますね。
さて「この顔、初来日」と至るところにポスターで宣伝してあります。
京都市立美術館で開催されている[ワシントン・ナショナル・ギャラリー展]
11月までやっているのですから観に行けるでしょうか?