やっと読みました

2011年10月8日(土) ブログ
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恥ずかしながら、私はまだ、名作[100万回生きたねこ]を読んだことがありませんでした。

子育てを経験しないまま、外国の絵本の絵にハマってしまった私は、案外 日本の人気絵本を名前しか知らなかったりします。

佐野洋子さんは 先に晩年のエッセイを読み、その飾らない文章、大胆かつ繊細な人柄に、
(えー!若い時はどんな活動をしておられたのだろう?あの人気絵本とは?)
と、ぜひ読んでみたく思いました。

で、絵本図書館に真新しい追悼バージョンの[100万回生きたねこ]があったので さっそく開いてみました。

うーん、やっぱりこの人、ただ者ではないなあ!
(女の人)の概念を嬉しく裏切るスケールの大きさ。
(そのわりには晩年、韓国ドラマにハマられ、めちゃミーハーする楽しい部分もお持ちで)

巻頭の書評に
「このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。後略」
と、書いてありましたが、まさしく佐野さん自身の生き方そのものに思えます。

同じように乳癌で亡くなった佐野さんのエッセイを読もうと思ったのは、Sさんの命が燃え尽きようとしている時に、少しでも心を軽くしたかったからでした。

とらねこ君がついに自分の思う、自分らしい生き方をみつけて、そして死んでいった爽快感。

なんとかそうありたいものです。