新作キット、アップしました
暖かそうなピンクのカーペットの部屋で、チクチク、パッチワークにいそしんでいるおばあさんのキット、今日、ネットショップにアップしましたよ。
名前は[2階の小部屋]、〈その他〉のところです。
このおばあさん、もちろんこれまでの人生、家事も仕事も子育ても、きちんとやってきたのです。
そして、人生の豊かな午後を迎え、自分の好きな事にゆったりと向かえるのです。
でも、まだまだ大切な役割があります。
それは、若い人や子供たちにいろいろな話をしてあげること、にこにこ話に耳をかたむけてあげること、悩み、迷う人たちに
「生きていくと辛い事もたくさんあるけど、(生きててよかったあ〜)って思う時がきっと何度かあるのよ」
と、優しく話してあげること…。
そんなおばあさんが必要ですよね。
そんな事を思うのも、ニュースでまたまたやり場のない哀しみを感じる事件を聞いたからでしょうか。
先日も、長年、ケースワーカーのような仕事をしている友達が、
「もう限界。辞めようと思う。私が私でなくなりそうで…」
「(私の知り合いのように)病気と一生懸命闘って、生きようとしている人がいるのに、自ら死を選ぼうとする親や子供の多いこと…」
と、嘆くメールをくれました。
公的機関の機能がうまく発揮されない現実も彼女のストレスになっています。
そんな時、いつも、
(私はこんな仕事でいいのかな…)
という雲みたいなものが覆います。
(人それぞれの役目があるはず…)
そんな風に思い直して、前に進んでいかないと仕方ありません。
先日、ネットショップでいつもキットを買って下さるお客様から、ご丁寧な、励ましのお手紙をいただきました。
最後に
「今後もずっと、楽しく人生を生きていくことしか考えていませんので、高原先生、どうぞよろしく(作品を)お願いいたします」
と、書いて下さっていました。
この方は、たぶん定年まで務められた元小学校の先生。
(楽しい)以外のいろいろな経験を乗り越えてこられたことでしょう。
だからこそ、そんなカラッとした言葉がステキです。