オーガンジー効果
リネンといろいろなレース。
そしてオーガンジーもこの季節、どんどん存在感を増してきました。
去年あたりから、脇役から主役へと踊り出てきた感あり。
今年の皆さんの作品にも、カーテンの一部分や、透けるパッチワーク作品の裏地として、等々、使われています。
写真はKさんの作品。
いわゆる[キモカワ]いもの好きのKさんが今回選んだのはジャーン!
ル・カインさんの絵本です。
なんで(ジャーン!)なのかというと、絵本の中でもル・カインさんの絵は、それこそ極細の糸で編み込まれた複雑繊細なレースのような絵でとても難解だからです。
で、Kさんは主題の絵、のまわりの装飾的なイラストの部分を選びました。
そして夏らしく、透けるタピスリーにするべく、キルト綿をはさまず、繊細な蔓草の刺繍を薄い生地に施す作業…大変だったようです。
薄いベージュの綿麻生地にベージュの刺繍、そして、より幻想的な画面にするために上からベージュのオーガンジーをかけます。
Kさんのイメージする世界がもう少しで出来上がりそうです。