水晶玉
なんとか〈マジック〉の雰囲気を出そう、と連れ合いが水晶気分?のガラス玉をディスプレイしていたのに目を止めたIさん。
実は旦那様が水晶好きだそうで…。
なんと、翌日、一つプレゼントして下さいました。
これも本水晶ではなくて〈練り水晶〉というもので、中国へ行かれた時に買ってこられたそうです。
ずっしり重くて、通して見ると、スノウドームのようにガラス球の中に世界が凝縮します。
先日、創業当時からお世話になっているMさんが、
「いろいろシンドイこともあったでしょうに、先生達は(ゆう風舎のコンセプトを)ずっと変わらずにやってこられてエライと思う」
とおっしゃってくれました。
(解って下さってたんだなあ)と、とても嬉しい気持ちがしました。
商売としては例えば、もっと、来て下さるお客様の年齢に合わした洋服を作って型紙を提供したり、作りやすそうなバッグ類のキットを増やしたり、流行りの簡単アクセサリーを手作りしたり…の方が利益が上がるかも?
でも、そういうことは他のお店に任せます。
ゆう風舎ではゆう風舎なりの〈願い〉があり、なんとかそれを想起していただくべく、いろいろな事をしています。
辛いことの多いのが人生かもしれませんが、心の中からふつふつと沸き上がる喜びとか、他の事物への優しい気持ちとかは、きっとそれをカバーしてくれるもののような気がします。
早く逝ってしまわれたSさんも、Nさんも、家族といる時、仕事をしている時、趣味に没頭している時、きっとそんな瞬間を何度も経験された人だったと思います。
どちらも笑顔が素敵でしたから。
「それが正しいとわかっているとき、何かが近づいて来るように感じることがある。
受胎告知というか、まるで妊娠でもしたみたいに。
気持ちが昂り、自分の中で新しい生命が誕生し、(そして)魔法が起きる、ほら!何かが爆発する。
あまり美しいので『やったぞ!』と叫ばずにはいられない。
こんな感じなんだ。とても美しい。
それは12の音階が見せてくれる宇宙なんだ…」
―マイケル・ジャクソン、〈エボニー誌〉インタビュー2007年