読書指導

2012年11月4日(日) ブログ
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読書の秋―

昨日も、絵本図書館には、お母さんと、お父さんお母さんと、はたまたおじいちゃんおばあちゃんと…子供さん達が[名作しかけ絵本展]を見にきてくれていました。

名作しかけ絵本→お話好き→本好き、になってくれるといいなあ。

今日は、ここで[マイケルの読書指導]という文章を載せますね。

「ニューヨークで週末を過ごした時はよく、映画を観たり漫画専門書店に行ったりした。
僕の胸に一番の思い出として残っているのは、マイケルに本を読む楽しさを教えてもらったことだ。
僕は識字障害で、本を読むのは苦手だった。
だがマイケルに本が嫌いだというと
「だったら一生無知で馬鹿のまま過ごすことになるよ。君はその気になればどんなことだって実現できる。でも、知識を身につけなければ0だ。今、僕が百万ドルあげると言ったら受けとるかい?それとも、百万ドルを稼ぐ方法を知りたい?」
僕には答えがわかっていた。「稼ぐ方法」
「そうだ。それがわかっていれば、稼いだ100万ドルを、200万ドルに増やせるからね」

マイケルが僕に最初に読ませたのは『積極的考え方の力―ポジティブ思考が人生を変える』(ノーマン・V・ピール著)という本だった。
その本に書いてあることには、マイケルが話していることと重なる部分があって、僕は惹きこまれた。
そして、これがきっかけで、僕は本が読めるようになった。
レコード店でマイケルが注目している曲に興味を持ち、音楽の世界に誘われたのと同じように、その後はマイケルのお勧めの本を読んだり、マイケルが読んでいる本を覗きこんだりするようになった。
マイケルの甥っ子たちも本好きで、そのことも僕の刺激になった。
マイケルは書店でみんなに
「なんでも好きな本を買ってあげるよ。君たちへの投資だ」
と言っていた。

僕たちは本を大量に買い込んではトランプタワーに戻り、本を広げて寝そべった。
ペンとノートも用意していた。
僕たちはこれを「トレーニング」と呼んだ。
お互いに「トレーニングの時間だ」と声をかけて、思い思いの場所で何時間も読書にふけるのだ。

マイケルは本を愛する方法も教えてくれた。
新しい本を買ったら四隅にキスをすることも教えてもらい、それが習慣になった。
面白い本を読み終えたとき、マイケルが手を叩いて笑い、本にキスをしていたことは忘れられない。」
…フランク・カシオ著[マイフレンド・マイケル]より