籐椅子
Tさんの今年の作品のテーマは「窓」です。
「窓」のある風景が幾つか並びます。
これはその一部。
大きな窓から見える、緑豊かな丘陵地帯。
これから刺繍で表されます。
そして部屋には白い籐椅子。
籐椅子、といえばやっぱり編んで作らなくっちゃ。
木材で作られた脚はアップリケにして、籐の部分は実際の籐細工のように縦に「芯」を張ってその間を針に通した糸を互い違いにくぐらせて編んでいきます。
使ってもらった糸は、本来「キャンドルウィック」用の太めの綿糸です。
昔、私がしてみた時はこういう糸も知らず昔からある「エミーグランデ」というレース糸でしたが、どちらもそう変わらないかな?
縦糸の隙間を埋めていくのは結構時間がかかります。
でも、苦労して作ったものってやっぱり出来た時の達成感とか嬉しさとか違うんだ、と信じています。
ゆう風舎のキット。
大手の企業の製品のように、カット済み、転写済み、縫い合わせたらいいだけの(超かんたん)キットとは程遠いけれど、ベテランの方だけではなく、初めての方でも一つ一つ山を越えながら完成していただいた時の喜びをきっと味わっていただけると思います。
おっとTさんの作品の話と離れてしまいました。
Tさんは可愛い顔をした若い人なのに「昭和の匂いがするね」とからかわれるくらい(^_^;)(昔ながらの値打ち)をよく解ってる人ですよ。