クレヨンハウスから…
毎晩、楽しみにしていた安富教授のブログ[マイケル・ジャクソンの思想]、とうとう読み終えてしまいました。
もちろん、続けておられますが今はなかなか頻繁に更新されず…
それで今度は作家落合恵子さん主宰のクレヨンハウスのホームページにお邪魔することにしました。
元々が落合恵子さんの[クレヨンハウス物語]に感化されゆう風舎設立に至った経緯があるくらいに尊敬する落合さん。
今も落合さん主宰の[子どもの文化…]からいろいろな絵本を取り寄せたりしています。
その落合さんと安富教授を結ぶキーパーソンがおられるのです。
京都大学原子炉研究所の小出裕章さんです。
ミーハーな私が、マイケル→安富教授→小出さんと知る、もっと前からクレヨンハウス主催で小出さんの講演会や勉強会を落合さんはしておられたのです。
夕べからその講演会を聞き始めましたが2時間近くもあるので又少しずつ、聞きます。
そしてうちの絵本図書館。
通りがかりに、そっと置いてあるこの本が目につきました。
クレヨンハウスのブックレット。
扉にある落合さんの文章を写してみます。
「知らなかった、知らされなかった、知ろうとしなかったわたしたちが、ここにいる。それらすべてを丸ごと背負って、わたしたちは、いま、ここから、再びのはじめの一歩をふみださなくてはならない」
これは、チェルノブイリ原発事故の直後、わたしが書いた脱原発のメッセージの一部だと、25年たったいま、ひとから教えられた。
あの時も「そう」考えていたのだ。それにもかかわらず、「ここまで」きてしまった。
わたしたちはすでに知っている。決して事故を起こさない機械はなく、老朽化も含めて、原子力発電所がひとたび事故を起こしたら「どう」なるのかも。
自然への畏敬を忘れ、この地震大国に54基もの原子力発電を作ってしまった責任は、ほかでもないわたしたち大人にある。わたしたち大人の愚かな選択のために、原子力発電の被害者として生まれて、生きていく社会になってしまった。
かつてクレヨンハウスは、チェルノブイリ原発事故のあと勉強会をし、ささやかながら反対運動もした。
しかし、それを持続してこなかった。ほかにやることがいっぱいあって、という言い訳が子どもたちに通るわけがない。責任はきわめて大きい。その反省から、このブックレットを創刊する。
この小さなメディアをつくりつづけながら、「あなた」と柔らかくつながり、共に勉強していこうと思う。
もう、知らないとは、知らされなかったとは、知ろうとしなかったとは決して言えない。
サブタイトルの「わが子からはじまる」は、そこから出発し、けれど血縁を越えて、という意味である。
落合恵子(クレヨンハウス主宰)」