北風と太陽
歴史を見れば一目瞭然。
強い国が弱い国を侵略して属国にしてしまう。
植民地にしてしまう。
なので国を司る権力者はそうはさせまいと、自国を強くしたがる…
「人のものも自分のものにする」
という論理がそもそも私には理解しがたいのですが、
「攻められないように強い国にする」
というのはなるほどそうでしょう。
でも、それがすぐに武力の増強、ということに結びつくことが変だと感じます。
親が子供に手を上げるのなら「しつけ」ではなく「虐待」でしょう。
先生の体罰に対してはあんなに禁止しながら国としては武力行使は(正しい)ことなのでしょうか?
今朝も新聞に
「集団的自衛権 公明代表合意目指す」
と書いてあって暗い気持ちになっていましたが、39面に元官房長官だった与謝野馨さんの言葉が載っていて、
(そうだ、そうだ)
と思いました。
元自民党、といえども、与謝野さんといい、野中さんといい、少しでも戦争を知っている人は言うことが違います。
「「君ら若い世代はすぐ戦争のことを考える。でも、実際の戦争ほど悲劇的で、見た者しかわからないものはないんだよ。」という故・梶山静六さんの言葉。
戦争にはルールがある、とみんな思っているんだ。だけど、戦争ほどノンルールなものはない。
中略
集団的自衛権に頼らなくても、日本という国が存立できるようにするには、教育が行き渡っているとか、物づくりが優れているとか、国の力をはっきりと主張したらいい。
仮に中国が敵だとしても、中国から見て、あいつは信用できる、できない、というのはあるでしょう。後略」
武力で脅威を与えてくる相手に武力で応える…果てしのない応戦になるでしょう?
いつも思います。
イソップの「北風と太陽」の話。
先日、BS朝日の[ベストヒットUSA]で、久しぶりにマイケルの特集があり、それは事前に募集した「好きなマイケルの曲」ベスト10の発表でした。
1位発表…なんと[ビリージーン]でもなく[BAD]でもなく、[ブラホワ]でもなく…
[ヒール・ザ・ワールド]だったのです。
しかも、小林克也さん曰く、
「圧倒的でした」と…
[ヒール・ザ]ファンの私にとっても、とても意外でした。
今までだったら10位くらいでしたもの。
時代が求めているのだと思います。