スモールさん
神戸 岡本、というよりJR摂津本山駅近く、線路沿いに児童図書専門店[ひつじ書房]があります。
子どもに媚びを売るような装飾も貼り紙も何もなく、レトロで品の良い、まさしくいつまでも変わらずそこにあって欲しい小さな本屋さんです。
主催者の平松二三代さんが
(子ども達に 本当に本好きになって欲しい…)
との思いで一冊一冊厳選して絵本や児童文学を置いておられるからです。
岡本へ行く時の楽しみのお店の一つ。
そんな[ひつじ書房]で出会ったのが[スモールさんはおとうさん]です。
小さなショーウィンドウに[ちいさいしょうぼうじどうしゃ]とか[ちいさいヨット]とか、スモールさんシリーズが飾ってあり、その素朴で和やかな絵の雰囲気が[ひつじ書房]にぴったりで、つい手にとってしまいました。
なーんのことはないおはなし。
なーんのことはない?絵。
作者はロイス・レンスキーさんというアメリカの女性。
名前が示すように、彼女のお祖父さんはポーランド人、お祖母さんはロシア人だそうです。
とにかく、この平和な平和な、ふつうなふつうな、でも善良でマジメで曲がらず丁寧なくらしぶりのスモールさんが、こんなに歳月を経ても世界中の子ども達に受け入れられるのはなんででしょうかね?
絵も超ソボク!
話も絵も
(上手くかいてやろう)
なんて邪心がゼンゼン無いように感じます。
そういうところが純な子どもの心を捉えるのでしょうね。
子どもだけではありません。
大人もなんともほのぼのとした気持ちになれます。
いつもシリーズでは独りで過ごすスモールさんに
「スモールさんには、おくさんとか こどもとか いないの?」
という質問がたくさん来て、それで[スモールさんはおとうさん]という絵本が出来たようですよ。
その、ロイス・レンスキーさんが10月14日(1893年)生まれだそうです^_^