T君
サッカー部で、関西大学に進んで、京都信用金庫に勤めて、奥さんと一人息子。
そんなこともほとんど知ることもなくこの歳になって。
そんなT君の突然の訃報を聞いたのは初夏のことでした。
T君とは小学生時代の竹馬の友でした。
走り回って遊び、家にも他の皆と共に来たり…
早くにお父さんを亡くし、働いておられたお母さんの健気さに感じいってうちの母が特に気にかけていた太っちょの子。
同じ中学、高校と進みましたがお互いに新しい友達、新しい世界に夢中で、最近は話したこともなかったT君。
そんなT君が「偲ぶ会」を開いてもらうような人徳のあった子だなんて…
不思議に親心みたいな感覚です。
私の親しい友人が幹事だったこともあって
「ハットリ(私の旧姓)の知ってる話をしてくれたら皆喜ぶと思う」
というお誘いに乗って、トンボ帰りの京都へ行ってきました。
職場結婚という、3つ年下のきれいな奥様も参加で、来たくてもどうしても都合のつかなかった人を除けて16人が鴨川沿いの料亭に集いました。
私が持参した中学校の卒業写真、T君のクラス写真に中井君をみつけてびっくり!
中井君とはこの夏亡くなった元巨人軍の選手、引退後は居酒屋をしていた人。
桂高校から唯一プロ野球選手になった人です。
なんだかどちらも、早くに天国へ行っちゃったけど…
いつも思います。
人生は長さじゃないし…。
人の心に残る生き方を二人はしたんだなって思います。