秋の一日
ゆう風舎のクリスマスディスプレイを支える、真鍮製のコートかけもガラス台のワゴンも キラキラガラスが揺れる電気スタンドも…みんなMさんから譲り受けたものなのに なかなか顔を見に行くこともなく失礼していて。
昨日、ほぼ一年ぶりに山科のシニアマンションへ行ってきました。
Mさんのマンションのすぐ横には京都市が管理する公園があります。
あまり見事な樹々があるので
「ここは以前は何やったんやろね?」
と聞くと、Mさんニヤリと笑って
「刑務所の畑」
と。
50年前に公園に作り替えたそうです。
だから鬱蒼と枝を張る見事なケヤキもクスノキもイチョウも50年でこんなに大きくなったのですね。
アスファルトで舗装された小径に色とりどりの落ち葉が吹き寄せられて、歩くと本当に
「カサコソ」
と音を立てるのです。
何か役に立とう、と連れ合いは簡単な大工道具とか持参。
でも、昨日はテレビの録画の仕方と再び使おう、と買われたケータイの使い方くらい…
「いい加減にポックリ逝きたい」
と言うけれど、毎日、新聞を読み読書も欠かさないMさん。
「私も反原発よ。たいていの人はそうなんちがう?」
とあっさり言うMさん。
確かに若い人のようには歩けないけど、確かに耳は遠いけれど、
(どこが90歳??)
と思ういつもながらのオシャレで頭の回転の速いMさんに元気をもらって帰るのは私達の方です。