[もしも学校に行けたら]
昔々、少女?の頃、学校の図書室で読んだ本。
文字の大きさがちょうどそのくらい。
難しい漢字にはルビがふってあって。
1時間と少しで読んでしまえます。
昨日、届いた後藤健二さんの本[もしも学校に行けたら-アフガニスタンの少女・マリアムの物語-]です。
「~の物語」と言っても小説ではなくノンフィクション、取材報告書です。
それを小学生でも読めるように表してあるのです。
本当に温かい視線。
深い洞察。
思慮深さと共の行動力。
あー。
マイケルの時と同じです。
生存中は何にも知らず、亡くなって初めて知る、人となり、なさってきた事、想い…。
タリバンとアメリカ軍の支援を受けた北部同盟軍との闘いと、その後のアフガニスタン。
私みたいなものにも今までよりもよくわかりました。
カブールの街の賑やかさも、少し離れた土地の荒れた様子も、その他の景色も温度も、空爆の誤爆で長男を失った家族のその後の様子も、現地に何度も渡り取材した後藤さんのような方がいるから…少しでもわかりました。
そして当たり前のように学校に通えるこちらとは全然違う状況の子ども達のことも…
あとがきの最後の最後に後藤さん、こう締めくくってありました。
「……
最後に、心から愛する娘と、芸術や文化を受け入れる心を育ませている彼女の母親に、『ありがとう』と言いたいと思います。」