ドアを開けると

2015年3月21日(土) ブログ
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[きょうのえほん]
[みて、ほんだよ!]
[図書館に児童室ができた日]
[水曜日の本屋さん]
[あのとき、この本]
[お話いろいろ 絵本いろいろ]
[さみしかった本]
[本と図書館の歴史]
[大草原のとしょかんバス]
[こないかな、ロバのとしょかん]
[みんな、絵本から]…

これは今、ゆう風舎の絵本図書館のちょっと重いドアをギギギ、と開けた所に並ぶ絵本、本です。

図書館など全く無い村で本を夢見て暮らす少女の話や、昔 大人のためだけだった図書館に子どものコーナーを作ることに尽力した人の話…
絵本や本の持つ重要な価値を示唆する内容の本たちです。

その中でもオススメは
柳田邦男さん著の[みんな、絵本から]です。
柳田さんと言えば、(いのちと心)をテーマに50年。
人を訪ねに現場を歩いて取材するノンフィクション作家です。
「壊れる日本人への処方箋を求めて、ケータイ・ネット社会の 子どもへの影響について、はやくから警鐘を鳴らし、絵本の新しい重要性とすごい力を訴えている」
と、紹介されています。

片方は子どもたちの写真、片方に文、という読みやすいこの本、どのページも示唆に富み、ご紹介したい文ばかりです。

「子どもたちの『沈黙の春』

野の虫の声、森の小鳥のさえずり、小川の魚たちのきらめく姿ーー。
春が来ても 農業の生産向上をめざす環境破壊のために それらが消えてしまったとき、アメリカのレイチェル・カーソンは警告の書『沈黙の春』を書いた。
1962年のこと。

あれから半世紀、21世紀の子どもたちにもたらしつつあるものは、何か。

テレビ、ゲーム、ケータイ、ネットに浸りきり、生身の人間同士の接触が どんどん少なくなっていく。
幼児用のケータイまでが派手に宣伝される。
そこに出現しつつあるのは、子どもたちの『沈黙の春』だ。」

「おかあさん、わたしを見て!

お母さんのおっぱい おいしい。でもー。
お母さん、わたしを見て!
どこを見てるの?
手に持ってるもの なんなの?
なんで そればかり見てるの?

お母さんのお腹のなかにいたとき、
お母さんは あったかかった。
ぜんぶ 包んでくれた。 なつかしい。

お母さん、わたしを見て!
わたしは ここよ。
わたしを ひとりぼっちにしないで!
お母さんが手のなかで ピコピコ動かしているもの そんなにだいじなの?」

さて、寒の戻りはあろうものの だいぶん暖かくなってきました。

あさって月曜日から平日も絵本図書館、開けますよ。

月、火、木、金、土の午前11時から午後4時まで ご利用いただけますよ。

春休みのお子様も誘って・・・もちろん、大人の方だけでも充分楽しんでくださいね。