若い時
むかし昔…。
私が社会人一年生として、乗るのも初めての大阪環状線と近鉄電車を乗り継いで八尾にある中学校へ 新任美術教師として着任した日。
右も左も、西も東もわからないこちこちの私に紹介された先輩の美術の先生は20代後半のカッコいい青年でした。
と、思った次の瞬間からはポンポン出る大阪のお兄さん特有のひねったギャグやジョーク。
緊張をときほぐそうとしてくださったのだろうと思うのですが、その日からうん10年、私はその人の前ではずーと笑いっぱなし。
3年で私は大阪を離れましたが、教師を退職して漫画家として独立、いろんな意味でずっと私の前を歩いておられ…。
公務員という安定した職業をポンと手放し、好きな道を歩こう、と決心できたのもその人の存在が大きかったのです。
歳は私のほうがだいぶん後輩ですが偶然ながら大学も同じ、元同級生夫婦というのも同じ。
でも思いがけなく、去年奥様が病気のため亡くなられたのです…。
そんなS先生がお嬢さんを連れて今日、遥々奈良から車を飛ばして来てくれました。
お嬢さんがちょうど私が[ゆう風舎]を始めた齢と同じようで…。
熱心に店内を見て下さる後ろ姿を見ながら、先日コンサートで歌った甥やこの写真のワンピースを作ったNyaさん達のことをつい思い、(Nyaさんの夢はドレス作りのプロ?)若い人達が真っ直ぐ夢に向かって歩いていける世の中であってほしいと思ってしまいます。
それには私達世代の役目がとても大切に思います。
頑張らないと。
ところで、ちなみにS先生は今は大学の漫画科の教授。
こればっかりは追いかけられそうにありません^ロ^;