いつも だれかが…
昨日、ひょんなことから 若い人と、彼女の将来について少しだけ話をする時間がありました。
手芸、物作りが大好きで手先が器用、能力もあって人柄も申し分ない彼女です。
いろんな場面で一生懸命働く彼女の「なりたい自分」は何だろう?
子供が独立していった後の、一生続けられる仕事とは?
まだまだ靄の中。
忙しく毎日を送る彼女に 喉まで出かかって引っ込めた言葉があります。
「暇を見つけて本を読みね。」
私自身がゆう風舎を始めた頃、ずっと感じていたジレンマでした。
(本、読む暇ない!)
でも、たった1日15分でもいい。
そうしているといつか一冊、二冊と読み終え、そのたんびにやっぱり世界が深く豊かに広がる感じがします。
暇さえあればスマホのゲームにいそしんでいる若い人を見ると つい心の中でため息をついてしまいます。
たかが読書がどれほど人生を助けてくれるか?ということを解ってほしいな。
どんなに忙しい人でもこの本だったら数分で読めますよ。
そして感動します。
ドイツのイラストレーター、ユッタ・バウアーさんの[いつも だれかが…]
(上田真に子訳 徳間書店)
帯には
「5歳から100歳まで、それぞれに深く語りかけてくる、ヨーロッパで感動の渦をまきおこした話題の本です。」
と書いてあります。
そして帯の裏にもカバー裏にも各新聞の絶賛が記されていますが、実は絵も文章もとても気軽な感じ、ユーモアもあって、さりげなくて。
でもなにげない中に深い普遍的な愛や信頼を感じさせてくれます。
「うれしいときも かなしいときも いつも だれかが そばにいた。
あぶないときには たすけてくれた…」