ローンとパイピングと

2023年8月6日(日) ブログ

遠くても台風の影響でしょうか?

暑さが異常で…

日本人もいずれタヒチのダンサーさんのようにブラと腰紐?で過ごさないと…などと妄想してしまいます💦

そういうわけにはいかないので とにかく涼しいものを着たい、街に出ると探してみるのですが なかなかこれが無いのです。

都会のエアコンがずーっと効いた所で着るのか?けっこうお袖がふっくらとあったり、(透けてはいけない!)とばかりに裏地がしっかりついていたり。

総じて、デザインはまあまあでも素材が暑そう…

(ノースリーブであんまり首周りが開いてなくって、黒いTシャツ、無いかな?)

ありません。

なので仕方なく自分で作ることにしました。

素材は綿ローン。

ボイルほど透けないし、一枚で充分。

この暑さでは「みかえし」さえも暑いので襟ぐり、袖口は皆んなパイピング仕立てに。

究極の綿ローンはエジプトはタナ湖畔でのみ栽培されると言う綿花を使ったリバティ・タナ・ローンですが、最近出回り出した無地の60ローンでもけっこう気持ちいいですよ。

夏服は手作りが一番涼しいです。

洋裁の勉強してないし、、とか難しく考えないで 手持ちの好きなブラウスやワンピースでだいたいの型をとってジャーンと縫ってしまいましょう。

何枚も縫っていればいろいろ改善していきますよ。

出逢い④

2023年8月3日(木) ブログ

今日の写真はTさんのミニチュア。

まだ作りかけのカフェ・チェアーです。

パリの街角に並んでそうな籐製のチェアー。

籐細工の籐では太すぎるし、針金でも違うし、ここまでかなり試行錯誤したそうですよ。

落ち着いたのはクラフトテープの紐と麻紐。

赤が可愛く、めっちゃ楽しみですね。

10月にお目にかけられます。

ところで続きです。

大正10年に創設された文化学院の教師、講師陣は豪華です。

与謝野寛・晶子夫妻を始め、高浜虚子、菊池寛、川端康成、横光利一、小林秀雄、阿部知二、有島武郎、佐藤春夫等が文学部を

美術部にも社会学、自然科学、哲学分野にもその時代の錚々たる名前が連なります。

やがて時代は自由が奪われ、戦争突入という暗いものに変わり、文化学院は閉鎖命令を受け、伊作は不敬罪で逮捕されるという事態。

表向きの名前は[駿河台技術研究所]となり、実際は陸軍参謀本部やアメリカ兵の捕虜収容所となりました。

唯一学院に残った用務員の仁科夫妻は 長年生徒と先生たちを世話してきたと同じように捕虜たちにも大切によく世話をし、敗戦後も捕虜一同から感謝のプレゼントをもらったそうです。

そして終戦後、さまざまな困難の末、学院は再開されたのです。

その後も著名人を講師に招き、卒業生も各分野で活躍する人が多い学び舎だったのですが…

時代の流れ、様々な理由で惜しまれつつ2018年(平成30年)閉校となったのです。

勤めておられたまきこ先生、今度は同じく西村伊作が考案した軽井沢のルヴァン美術館の学芸員に転身。

ある夏、出かけて行った私たちをランチの後、カフェの裏に連れて行って下さいました。

「新しく建ったのです」

と案内されたのは両面ガラス張りの細長い建物、夏の間に子ども達やお客様を集めて陶芸や草木染めのワークショップが出来る、名付けて[アトリエ・ルヴァン]でした。

「高原さんもここでワークショップされては?」

その時はピンと来ず「いえいえ〜」とか笑っていたのですが、

神戸の後、もう一度東方面で頑張って[ハイジ展を…」と考えていた時

(東京はちょっとシンドイなぁー)

と言う私に

「ルヴァンはどうやろう?」

と思いついたつれあい。

信州❣️軽井沢❣️まきこ先生❣️

場所に憧れ、すっかりその気になってしまいました。

まきこ先生に相談すると快諾して下さり…

そんな訳で軽井沢での[ハイジの世界展]が決まったと言うわけです。(長々と読んで下さり、ありがとうございます)

後は壁の無い、ガラス張りの会場にどうやって展示するか?の大きな課題が残り、神戸の時よりも準備が大変ですが、なんとか来て下さる方が楽しんでもらえるように…がんばります。

出逢い③大正の夢と風

2023年8月1日(火) ブログ

Facebookなんかを見ていると 熱中症予防には もちろんこまめな水分補強と、それと「朝ごはんをちゃんと食べること」と、よく出てきます。

私の場合は朝食大好き人間、ですが、皆さんはいかがですか?

と、言うか私達世代よりも若者や子どもが心配ですね。

美容師さんも「朝は食べられない」って普通に言ってらしたけど…

 

ところでそもそも文化学院って?

子どもの時から何となく耳にしたことはありますが 関西に住む私達にはあまり馴染みの無い、特別な学校というイメージです。

「紀州の資産家として育ち、若い時から油絵を描き、陶器を作り、欧米の生活様式を学んで来た西村伊作(1884〜1963)が理想的な学校を創るという夢を持って、友人だった与謝野寛、晶子夫妻や石井柏亭等と1921年、東京駿河台に 自由と芸術を求め、文化学院を開校しました。」とあります。

特にきっかけとなったのは長女アヤさんの小学校入学をきっかけに 我が子を封建的で形式を重んじる学校に行かせたくない、と言う気持ちだと言うのです。

伊作のこんな言葉が残っています。

「愛すべき少女諸君よ。

時代の進歩はわが日本をも推し進めてよりよき日本の少女を作らうとして居ます。

虚礼は古い日本に残して棄てませう。

新しい我日本の文明はもっと快活な自然な動作を要求します。

登校の際あの形式計りの門の前へ並んでわざとらしいおじぎや譲り合いのためにひまを潰さず、自然に水が流れる様に先の者から無邪気に門を入ったらどうです。

文明人のあいさつはもっと軽快で親密なものです。

心にもないうわべの形式に生きるのは悲しいことです。大正8年10月20日 西村伊作」

自然な教育、質素でも美しい生活、これが伊作氏達の思想であり、学院の教育者たちも職業教師ではなく、教育には素人、でも文学、芸術各分野で活躍するそうそうたる人物達。

卒業生の中にも有名人が多く…

(つづく)

出逢い②

2023年7月31日(月) ブログ

桂の木ってみんなこうなのか?

うちのアプローチにある桂のハート型の葉は毎年夏に黄色くなって落ちてしまい…又秋口に新しい葉が芽吹きます。

そんななのでこんな感じになってきました。

ところで、軽井沢ルヴァン美術館との出会い、続きです。

文化学院英語教師のまきこ先生は 甥の話ではとんでもなくやんごとなき家系の方でした。

父方は九州の元お殿様、母方は文化学院創設者西村伊作氏の子孫。

幼少期を外国で暮らしておられたこともあってネイティブな英語を話される…

なーんてことはまきこ先生自身から発せられるバイタリティと溌剌とした明るい性格からはあまり関係ない感じ。

合気道で鍛えた身体、何でも自分でやってしまう行動力、

「中近東の人にときどき間違えられます」と、目鼻立ちのはっきりした小麦色の肌でにっこりされる、とても親しみ易い方でした。

そのまきこ先生が「高校生にいろいろ縫わせることもあって…」

と、私の仕事に興味を持ってくださり、その後、京都での合気道の催しに行かれる途中にゆう風舎に寄って下さったのでした。

そしてゆう風舎の建物がルヴァンに似ていること(実際はとんでもないですが…)、子どもの時から大好きだった絵本が沢山あること、などを喜んでいただき、その後も来ていただいたこともあり、今度は信州のルヴァン美術館を目指して私達が出かけて行った、という経緯です。

元々、信州好きだった私達、しばらくは途絶えていたのですが、塩尻や松本でレンタカーを借りる、という方法で夏になると出かけて行き、友達を伴ったり、ルヴァンには何度もお邪魔しました。

白樺や唐松の間を吹き抜ける風、デッキでのランチが又良いのです。

おっと、又長くなりました。

続きは又…😊

(なんで軽井沢でハイジ展??)

出逢い

2023年7月29日(土) ブログ

暑いです💦

皆様はいかがお過ごしですか?

ゆう風舎一同はなんとか元気に、粛々と準備やその他の仕事を進めています。

(でも、なんで軽井沢⁇)

そう思われる方もおられるかもしれません。

いくら涼しそうだからと言って決めた訳ではありません。

確かあれはもう10年も前。

東京は渋谷BUNKAMURAで[ストーリーキルト展]を開きました。

その頃、甥は東京の大学を卒業して いろんな大学で英文学の講師として働いていました。

当時、お茶の水にあった文化学院でもお世話になっていたのですが、そこで知り合ったまきこ先生という、やはり英語の先生を展覧会場に連れて来てくれたのです。

そのまきこ先生が実は…

という事でこの話は長くなりますから又…😅

「展示を手伝う」と、準備の日にも来てくれた甥たち。

ケータイを片手にブラブラ、なんだかあまり役に立ってくれた印象は無いのですが、今から思えばとんでもなく貢献してくれたのですね😅

新しい切り絵

2023年7月27日(木) ブログ

(アレ?レース展終わったのに?)

仕事の合間にまたまたつれあいはカッターを動かせています。

だんだん出来て来ると  判りました!

やっぱり[ハイジ展]用…

これはスイス、アルプスの山に咲く高山植物の群れなのですね。

ひょっとして神戸六甲の時に来て下さった方が軽井沢展にも来て下さったら(実際、何人かおられそう…)少しでも違った気分で観てもらえるように、と願っています。

中国からのお客様

2023年7月25日(火) ブログ

出版本がある、と言うことはありがたい事で こんな田舎の片隅にも 過去いろんな国の方が来て下さいましたが…

それは大抵、何日か前から連絡をいただき、そして大概、その中には日本語の達者な案内役の方が同行しておられ…

というパターンでした。

でも、今日は突然タクシーが止まったかと思うと大きな荷物を携えた若い親子さん。

中国のかなり内陸部の町(教えていただいたのに覚えられませんでした)から夏休みを利用しての日本旅行。

京都、大阪、神戸を経て、でも奥様の第一希望地はゆう風舎だったらしいですよ。

とってもウェルカム❣️

どうせ中国語は無理だろうと流暢な英語で話して下さるのですが、覚悟?も出来ていなかったもので、スタッフ私達一同大慌て。

スマホのGoogle翻訳さまさまでした。

(教えてもらって作れるようになりたい…)

とってもとっても嬉しいお気持ちですが、通っていただくすべも無く…

まずは簡単なアップリケパーツのキットを買って帰って下さいました。

[ハイジ]の上巻と[ストーリーキルト]の3冊はもう持っておられるそう。

言葉がわかりづらい中のてんやわんやでしたが、久しぶりの有難い交流でしたよ😊

絵の上手さ

2023年7月24日(月) ブログ

絵本図書館、閉館中なのに絵本の話で恐縮ですが…

多種多様の絵本がある中、私がどうしても

「好き💓」

と思ってしまうのはデッサンの上手な人、色彩のセンスの良い作家さんです。

どんなにデフォルメしてあっても、単純化してあってもデッサンの上手さは解ります。

特に 新作が出る度に感心するのがこのホリーホビーさん。

何度か書かせていただいたように 高校時代に出会ったセピア調の色合いのアーリーアメリカンの少女のイラストの人です。

なのでお歳も「高齢」という範疇に入ると思うのですが、2017年に発刊されたこの絵本の絵もホント素晴らしいです。

私自身は特別の猫ファンではありませんが やはり子猫の姿には思わず頬が緩みます。

そんな迷子の子猫を描いた[子ネコのスワン]

表紙からしてなんかスゴイ、って思います。

特にこの人の絵で感心するのは光と影を水彩?カラーインク?とペンで見事に表してあるところです。

渋〜い色を使ってあるのに暗くなく、明るい色を使ってあっても派手ではなく…

最近の代表作だった[トゥートとパドル]シリーズはもう終わってしまったみたいですが、アメリカでの日常やご自分の思い出にちなんだ絵本を出されるのがまだまだ楽しみです。

ちなみにこの絵本は販売用ですから閉館中でも見ていただけますよ。

絵本図書館閉めています

2023年7月22日(土) ブログ

もう夏休み。

せっかく子どもさんがお休みなのに、申し訳ありません、今しばらく絵本図書館を閉めています。

[リネン&レース展]はもちろん片付けたのですが、その後、軽井沢での[ハイジ展]のシュミレーションをしています。

何せ、左右ガラス張りで壁面の無い会場。

どう展示するか?

動線をどう考えるか?

以前作ったパネルの修繕?

たくさんする事があり、絵本を読みに…と思って来て下さる方には申し訳ないですが。

今日も子どもさん連れや、絵本図書館の事を聞いて来て下さったお客様がおられ…

申し訳なかったです。

靴を脱いで上がらない所、ドアを開けてすぐの所はこんな風になっていて 購入していただける絵本が並んでいますので、必要な方はお声かけくださいね。

今年も無事に…

2023年7月18日(火) ブログ

作品を作ってくれる方

観に来てくださる方

商品を買って下さる方…

今年も皆様のおかげで無事[リネン&レース展]の幕が引かれました。

なんだか例年を超えた暑さの日ではありましたが…

「○○の灯を消さないように…」

とか、よく言われる言葉ですが、本当に布や糸を使った手芸、手作りをされる人口が減少、材料の業界がますます寂しくなっているようですが、ワクワクする楽しみと共に若い人達にも伝えていきたいです。

来年もきっと…

末尾ながら 暑い中、わざわざ足を運んで下さった皆様にお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

ショップにはまだまだレアな夏の生地、レース等、たくさんありますので😄

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