あみものの本
最近、うちでは 一部の人に享けている本があります。
もう、10何年も前、それこそゆう風舎を始めた当初に買った、ニット作家下田直子さんの[カントリーニッティング]と[ニッティング・ファクトリー]です。
4500円もした分厚い写真集は 当時でも超豪華。
夢中になって眺めたものです。
今は本当に、ほとんど編まなくなってしまいましたが、子どもの頃から何をするよりも編み棒を握って毛糸を触っていると幸せ、という人間でしたから、下田さんの芸術性や技に感動し、この本や雑誌[毛糸だま]を参考にしてどれほどのセーターやカーディガンを編んだことでしょう。
でも、やっぱりこんな凝った編み込みや刺繍の施された分厚い手編みのセーターは 写真の中に写っているような外人のモデルさんでないとなかなか似合いません。
ハイゲージのシンプルなニットの流行と共にだんだん編まなくなってしまいました。
タンスの中にかさばるのも悩みの種です。
周りの他の方もおんなじようで…。
この本を持ち出すことも長らくなかったのですが…。
HさんやKさんの作品にあの写真が参考にならないかな?と 久々に開けてみると、改めてうっとり。
虫の声が賑やかな今の季節だからでしょうか?
どのページもどのページも背景、作品、小物、どれをとってもため息が出るほどステキです。
さっそく火がついて、SさんとHさんが可愛いクッション、Kさんがブランケットを編むことに…。
あれ?絵キルトの背景を考えていたはずなんだけど?