ありがとうございました。

2018年10月7日(日) ブログ
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時間も場所もタイムスリップした感のある[第2回8ABヘルスプロダクション展]、本日無事終了しました。 
今日も含めて、この間わざわざ足を運んで下さった方々、本当にありがとうございました😊。
感謝感謝、しかありません。
 
友人知人、キルト仲間、お客様…
その上に今回は全く初対面のマイケル・ファンの方々も😊
 
意外にも若い方、男性は[MJ関西]で世話役をして下さっているNさんです。
 
とっても貴重なお話や、
「ええ、そうそう!!」
と膝を打つようなお話を聞かせていただきました。
 
ところで、皆さん、
(8ABヘルスプロダクションってなんだ??)
って思っておられることでしょう。
 
世話をしてくれたMさんが趣旨文、というより、私達への「ラブレター」として会場に貼ってあった文が物語ってくれていますので、その文を転載させていただきます。
長いので、興味のある方だけ読んで下さいませ。
 
「           8ABヘルスプロダクション展にようこそ
 
『8AB?』『ヘルスプロダクション?何?』と思いながらお越し下さった事と思います。
 
私達は 京都教育大学特修美術科・美術科新入生として、昭和48年春に出会いました。
私達の学籍番号の頭には必ず「8A」か「8B」が付いておりました。
8A・8Bを頭にくっつけた私達は、仲の良い学年でした。
姓の呼び捨てや、下の名で呼び合い、大学に住んでいるような輩、兵舎だった木造の旧校舎のぬしのような輩、伝説に包まれた謎の輩等々いて、深夜や夜明けの構内ですれ違ったり、正門にいる門衛さんの目を盗んで塀を乗り越え出入りする暮らしはスリリングで、今思うに はた迷惑な、でも、青春の輝きそのものでした。
 
そんな中で、出品者の一人T君は、ある日気がつくと、[Tヘルスプロダクション]なる謎の団体を立ち上げ、活動を開始しました。
大学のある墨染、藤森の街を、巨大自作写真パネルを抱えて行進したり、ジョン・ケージばりのピアノコンサートを開催したり、当時から最先端前衛アーティストだったT君のエネルギーは 我々を大いに鼓舞しました。
「写真」という専攻は教育大には無かったけれど、私達全員が、輝かしい若さの「青春の姿」を留めた写真を持っているのは、偏にT君の撮影と現像のおかげです。
 
同窓会の度、「T君が撮った我々の青春の姿」を必ず誰かが持参、見せてくれ、その中にはもっと生きたかったに違いない、癌で逝った同級生、自殺した同級生、音信不通になってしまった同級生が、笑ったり、怒ったり、遠くを見つめて 藤森の、緑豊かな美しい学内に佇んでいたりします。
そのT君自身も数年前に大病で倒れ、生死の境を彷徨い、戻って来てくれました。
 
還暦を過ぎ、決して若い、とは言えなくなり、けれどそれと引き換えに それぞれの専攻、専門を掘り当て歩んでいる今、自分が何者であるか、探すのに手一杯だった青春を共に歩んだ貴重な仲間とこのままお別れして良いのか?と色々な友を失って思い至り、一緒に展覧会をしたい、と思い 集まった8人が 一堂に会した展覧会な呼び名に[ヘルスプロダクション]ほど相応しい言葉は無いと思いました。
 
アートも人生そのものも、健康の上に成り立っている。
 
小澤征爾氏が以前「芸術の本質は『人間は必ず死ぬ』という深い悲しみにある」と述べておられましたから、その悲しみの上に、出会いから46年を経て又巡り会え、たとえ拙くとも 今の自分に出来る作品を持って一堂に会せた私達は幸せだと思います。
 
この、幸せな時間の中で、今日皆様をお迎え出来たことは更に大切な事なのだと思います。
 
ようこそお越し下さいました。
 
                  2018年10月2日  K・M」
 
長文、読んで下さった方、どうもありがとうございますm(_ _)m