牛の絵本2冊
絵本図書館で展示されている今年の主役、牛さんの絵本の中から 対照的な色合いの表紙の2冊…
国も お話も 時代も 絵柄も 全く違う絵本ですが、読んでみると不思議。
どちらも人間の生き方が描かれているような…
牛さんの本なのに、ね。
お洒落で軽妙洒脱な絵で有名なロジャー・デュボアザンの[めうしのジャスミン](童話館)はとても華やかな婦人用の帽子を被った、誇り高い雌牛のジャスミンと 同じ農場に暮らすたくさんの動物との話。
出る杭は打ちたくなる質の○○たち。
強い人の言うことにはホイホイついていく質の○○たち。
いろんな動物がいる中で ジャスミンは?
一方の 森 絵都作、吉田尚令 絵の[希望の牧場](岩崎書店)は東日本大震災で発生した原発事故の後の福島のとある牧場の話。
きっと誰もが思った、
(残された動物たちはどうなったんだろう)
という中の、一つの牧場の牛飼いさんと牛のお話です。
もちろん、実話を基に描かれた絵本です。
放射能を浴びた牛たちは、その「肉牛」としての役目を果たせず殺処分されていきます。
でもこの「牛飼い」さんはそうはせず、家計も苦しい中、牛に餌を与え、共に暮らし続けます。
理由は…
「オレは牛飼いだから」
…うーむ🤔煉獄さんの生き方に通じるなあ、と思うのは 私だけでしょうか💦