読書の秋
どなたが何と言おうと…
[鬼滅の刃]は、特にまだアニメ化されていないコミック本の最後の方が 何度読んでも面白く、読む度に作者、吾峠さんの
「登場人物の背景の深さ」「生き辛い人への優しい眼差し」「セリフに表れる言霊」「ときどきのユーモア」等々に感心し、天才ぶりに感動するのですが、
(そればかりに浸かっていてはダメだ🙁)
と、2冊ばかり急いで読みました。
1つは話題の新書、斎藤幸平さん著の[人新世の資本論]
世界を覆う気候変動や食料危機、新型ウイルスによる脅威等、いろいろな考察から
「では 我々はどうやっていけば…」
のヒントを指し示す、渾身の著です。
それこそ、エコバッグを使い、ストローを紙にしたり、電気自動車に乗り換えるだけでは到底防ぎきれない温暖化。
国連がとなえるsdgsでもゼンゼン追いつかない…
北半球の国の人が快適な生活を送るために、南半球の自然や人の暮らしが破壊されていく…
普段、実際に見てこなかった地球全体の逼迫した危機を知ることは本当に胸が痛いことです。
でもこの本。
前半はいろいろな論文からの考察ですからそれを唱えた人物を含め、知らない事ばかりで読みづらく…
正直、最後の5分の1くらい読めばいいかな?
そしてIさんが貸してくれた原田マハさんの
[リボルバー](幻冬社刊)
表紙の「ひまわり」の絵を見れば、ゴッホの話だなあ、と予想がつきますが、やはり稀代のストーリーテラー(と、私は勝手に思っています)マハさん。
虚実入りまじったストーリーにグイグイ引き込まれます。
そして読み終えてから改めて表カバーの「ひまわり」、裏カバーの「ひまわり」、そして最初は気づかなかった、カバーを外した表紙の「肘掛け椅子のひまわり」の絵を観ると、なんだか鳥肌ものです。
ああ、ゴッホ❗️
ああ、ゴーギャン❗️
そして
ああ、テオ❣️
ゴッホの弟、テオはもっともっと有名になってほしいです。
[※いせひでこ著[ふたりのゴッホ]、原田マハ著[たゆたえど沈まず]オススメ)