オードリーの映画
もう上映は終わっているのでは?と諦めかけていたのですが 調べてみるとまだやっていて、早速[シネリーブル神戸]に観に行ってきました。
オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画です。
私達の年代の者には その気品と愛くるしさに溢れた特別な容姿や ジパンシーとのコラボによる、ため息の出るようなファッションだけでなく、後々に知った、その苦難に満ちた少女時代や 細い身体に鞭打って、ソマリアを始め、紛争、貧困、飢餓に苦しむ子供たちのために奔走した晩年等、「人間」としての彼女の姿はとても尊敬するものです。
奇しくもこの間の日曜日から 大丸神戸店の地下2階手芸用品売り場の壁に 去年の[リネン&レース展]のために作った絵キルト「時を超えて」(彼女の生涯のさわりだけ、私なりに絵キルトで表したものです)を貼っていただいているのです。
うちに何冊か彼女の伝記本や写真集があるのでおおよその事は知っていたのですが この映画を観たら、
「少女時代の辛い体験」
「失踪したお父さんへの想い」
「抱えるトラウマゆえの、家庭への憧れ」
「子供への想い」そして「悲惨な状況にある世界中の子供たちになんとか自分の出来ることを・・・」
という、パンフレットの言葉を借りれば、
「心の傷を 愛に変えられた人」の意味が私の想像以上に重く深いものだと解りました。
正直、皆さんにこの映画を観てほしいです。
今日も平日、まだコロナ禍だというのに、観客席の6~7割は埋まっていましたよ。
ロシア、ウクライナの事にかこつけて、私に言わせれば 安易に間違った方向に世論を煽って「防衛費を2倍に」なんてとんでもない方向に向かっているように思える昨今、よけいに観ていただきたい映画でした。