ラフク?

2023年3月13日(月) ブログ

一気読みするほどの時間も体力もない今、本当にチビチビしか進まないけれど、読書はやっぱり日々の楽しみです。

ずっと前から知っていたのになかなか読み始めなかった、高畑勲さん著の[一枚の絵から](岩波書店)はとにかくめちゃくちゃ面白いです。

先に赤い装丁の『海外編』を読んで、とっても面白かったのですが、緑の『日本編』、これも物凄く面白い🤣

紹介されている絵、恥ずかしながら知らない絵が圧倒的に多く、それがさすがアニメーション映画監督の高畑さんならではの視点で解説してくれているのが本当に…

本の中身を撮影するのはダメ、って聞いていますのでちょっとだけ…

伊藤若冲の[果そ涅槃図]がチラリと。

つれあいに聞くと有名な絵だそうですが、私は見たことありませんでした。

元々、若冲の豪華絢爛な鳥等の絵が苦手で…

でもこの絵はユーモアがあって墨の濃淡、筆さばきでいっぱいの野菜、動きそうな野菜。

しかもお釈迦さまのように中央に寝ているのは二又大根…

若冲が帰依していた禅宗では大根のことを「らふく」と言って仏のイメージだったとか…

とにかくいろんな絵を観られてて、いろんな話を知っておられ、高畑さんの博識と感性にカンパイ!したい気持ちで読みますが、巻末に…高畑さんって東大の仏文科卒でいらっしゃるのですね。

勉強家です。