パリの窓辺?
[お店]の二階部分は重厚な石造りのつもりです。
ヨーロッパの街並みには中世に建てられ、貴族が住んでいた建物が、外観はそのまま、中だけ改築して人々が住んでいる、という所が多いですね。
そしてイタリアやスペインなど陽気な国々ではたいてい、おじさんやおばさんが暇そうに窓から顔を出して 通りの様子を眺めています。
若い頃、どうしてもガウディの[サグラダ・ファミリア]を見たくてスペイン旅行を計画したことがあります。
日程や費用を考え、適当なツアーを探したところ、
(これがいいかな?)
と思うものは[光と陰のスペインと哀愁のポルトガル云々]という長ったらしい名前。
(べつにポルトガルは行きたいわけじゃないのになあ)
と思って行ってみたら、なんと!ポルトガルはとっても素敵な国でした。
坂になった路地に素敵なタイルの貼られた建物、窓から窓に渡されたロープに色とりどりの洗濯物、そしてまるで映画の1シーンのように窓という窓から太ったおじさんやらおばさんが顔を出しているのです。
可愛いペナン城や哀愁を帯びたファドと共に忘れられない光景です。
ゆう風舎の中庭の壁に貼ってあるTAKAHARAのタイルはそんな路地で買ったものです。
ところで 今日出来た、この窓辺の女の人は 何を見て微笑んでいるんでしょう?