せかいのひとびと
私の作品もなんとか一通りは形になってきました。
でもやっぱり、通りを行き交う人が物足りないな。
まだ少し日にちがあるので、これからもう少し加えていくことにします。
ヨーロッパのどこかの街の通り、という設定ですから、いろんな国の人がいればいいなあ。
白人と黒人と黄色人種は作ったので どこか、もっと違う、例えばアラブの…?
そんな時、強い味方になってくれるのが ピーター・スピアーさん絵と文の名作[せかいのひとびと]です。
もう何年も前、たぶん、今は無き京都の丸善で買ったものだと思います。
活躍度の高さ…勤務校へも頻繁に持っていってた所以、もう表紙もボロボロです。
ピーター・スピアーはアメリカの有名なイラストレーターで、世界中の人々や建物、暮らし等を 事細かに、しかもユーモラスに描いた絵は勿論素晴らしいのですが、その文もウィットに富んでて とても素敵です。
「いま 地球にはどのくらい 人がいるか知ってる?(中略)そんなに たくさんの 人がいても 同じ人っていないよね。生まれた時から みんな 一人一人ちがっているんだ」
に始まりいろいろな(違い)と(同じ)をページを追うごとに楽しく展開していき…
「ほらね わたしたち みんながみんな それぞれ こんなにちがっているって すてきでしょ?」
でしめくくられています。
図工教師だった私は 子供達が描く絵の参考資料として持って行ってたのですが、ある年から 、その学校の研究テーマが〔国際交流〕になりました。
子供たちに解りやすい、何か良い資料はないかな?という研究主任の先生方に
「あのう…」
と、当時まだ若かった私は、おそるおそるこの絵本を紹介しました。
そして約一クラス分、40冊が購入され、授業に生かされることになった、という、ちょっぴり誇らしげな思い出付きです(*^_^*)