無言館

2024年8月9日(金) ブログ

水上勉さんの息子さん、窪島誠一郎さんがの開設した[無言館]の事はテレビで知りました。

ゆう風舎の、ちょっと長めの夏休み、やっぱり涼を求めて足は信州へ向かってしまうのですが、ご存知信州にはさまざま大小美術館が点在します。

そこで2泊3日の、今年の信州旅行の第一日目は上田市にある[無言館]を訪れることにしました。

[無言館]とはまだ名も無き画学生さん(ほとんどが東京美術学校(現:東京芸大)の学生さん、又は卒業生、又は学校は違うけど、絵が大好きな画家の卵達…でも太平洋戦争に徴兵され、戦死、又は戦病死された方達の作品だけを展示した美術館です。

テレビではその中のお一人を少しドラマにして紹介したり、なぜ窪島さんが[無言館]を設立したか?全国からどのようにして作品が集まったか?を描いていました。

[無言館]という名前の由来、窪島さんは

「無言館にならんでいる絵が何も語らずに黙っているからなんです。そして何も語らずに黙っているけれども、その絵からはたくさんの言葉が伝わってくるからです。

中略

その絵をみる私たちのほうもおしゃべりをせずに黙っているからです。[無言館]にやってくる人々はみんな[無言館]の絵の前で黙って立ちすくみ、何も言わずに静かに帰っていくのです。」

確かにその通りでした。

十字架の形をしたコンクリートの館内に、入れ替わり立ち替わり10数名の人がいるのですが、誰一人、おしゃべりする人はおられませんでした。

絵を観、作者の短い略歴、手紙、ハガキ、家族の写真、絵の道具、それらを見、読むと胸がいっぱいになり…

ただただ(一人でも多くの人に知ってもらいたい)と、館を後にしました。

窪島さんは無言館についての書籍をたくさん出しておられます。

ゆう風舎にも3冊ほどありますよ、又ご覧ください。

その後は1時間ほどドライブして大好きな車山高原の[コロポックル]へ。

3時半ラストオーダーということでギリギリ間に合い、でも残念ながらケーキは完売でした。

でも。

わざわざ、はるばる、、来てやっぱり満足。

「風」が違います。

その風の中でいただくサイフォン・コーヒーは最高です😀