大山崎
思い立ったら吉日、半分諦めかけていた[アンドリュー・ワイエス展]、第二日曜日の昨日、行ってきました。
友達に背中を押してもらった感もあります。
会場が京都大山崎にある大山崎山荘美術館だったので(ちょっと遠いかなぁ?)と二の足を踏んでいたのです。
でもそれは杞憂でした。
新快速で高槻まで、そして普通に乗り換えるだけでもうそこは美術館まですぐのJR山崎駅。
最終日の昨日は好天にも恵まれ、大勢、と言っても京都や大阪のそれとは違って程よい数のお客さんが落ち葉を踏み締め、踏み締め上がっておられました。
そうなんです。
子どもの頃から大好きだった大山崎山荘、久しぶりの久しぶりでしたが、とにかく紅葉した楓が美しくて…💓💓
こんなに綺麗な紅葉を間近に観たのは本当に久しぶりで、いかにカフェで楽しみにしていたワイエスが好きだったから、という理由でメインメニューになっていたアップルパイがイマイチでも😓それを凌駕する、木々と建物の競演でしたよ。
さて、肝心のワイエスさんの絵。
実は私は 学生時代に父に連れられて京都市立美術館(今の京セラ)で開催されていた[アンドリュー・ワイエス展]を観て以来、ずーっとファンなのです。
今もその時買った画集は私の宝物、というか見過ぎでボロボロですが。
光と影を見事に表現した水彩画や(え?こ、これ鉛筆で?!)と、感動する素描等の技術面だけではなく、表現された人物、アメリカの荒野に建つ古ぼけた家屋、道具、荒涼とした風景等、自らは白人であり、たぶん充分豊かな家庭で育っただろうワイエス氏の、「自分より生きにくい」マイノリティの生活や厳しい暮らしへの眼差しに その頃の私なりに尊敬の念を感じたように覚えています。
昨日の作品展では大きなタブローはなく習作ばかりでしたが、代表作[クリスティーナの世界]に至るまでの足跡が良くわかる展示でした。
思い切って出かけて行ってよかったです。