キャメロット城

2025年7月17日(木) ブログ

レース展も終盤近くながら、つれあいの「切り絵」もやっと形になってきました。

これは古代イギリス、ブリテン島に構えたアーサー王の城です。

私が子どもの頃の愛読書だったとはいえ、[赤毛のアン]と[アーサー王物語]とは全く別の物語という認識でした。

ところが今回、絵本を作るにあたっていろいろ調べて行くと、アンの原作がシェイクスピアも、そしてテニスンの詩に現れたアーサー王伝説のロマンスに深く傾倒していることが解りました。

きっとモンゴメリさんの愛読書だったのですね。

アンの物語の中で、ダイアナ達友達と川で「エレーンごっこ(白百合姫ごっこ)」をして遊ぶ有名なエピソードがあります。

たいそうロマンチックな気分でエレーン姫となって小舟で川を流れていくアンですが、なんと舟底に空いた穴から浸水、あわやというところを偶然通りかかったギルバートに助けられるというもの。

本当の物語のエレーンはもっと悲しく、王妃であるギネビアと相思相愛の騎士ランスロットに失恋、失意のあまり命まで落として小舟で葬送、川下でランスロットに見つけられる…

そんな訳で[赤毛のアン]から[[アーサー王伝説]に道が繋がっていく…

アンが孤児院から引き取られ、ブライトリバー駅で初めてマシュウと出会い、アヴォンリーにあるグリーンゲイブルズへ馬車で向かう美しい道、そしてさまざまな失敗や事件を通して周囲の人と交流し、周りの人もアン自身も成長して行く過程の道…

そんな訳で今年のテーマが「道」だったのです。

皆さんにもきっと思い浮かぶそれぞれの「道」がある事でしょう。