詩画集とMさんと

2010年10月12日(火) ブログ
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今日一つの出逢いがありました。
21歳の若者Mさんです。
4月から知的障害者施設で働いているというMさん。
保育士になるべく勉強していた時の実習で施設の人達と出逢い、感じるものがあってその世界に飛び込んだそうです。
「毎日、覚えなければいけないことや、学ぶことがいっぱいで、あっという間に一月たちます」
「障害、というより個性であり、人としてはみんな同じに思いました。
強い人もいれば弱い人もいて…」

しんどいこと、辛いことを乗り越えて、ガンバレ!
秋の夕暮れの空がすこーし、明るく見えます(^-^)。

写真はIさんがMJの新しいライナーノーツ6冊と共に持ってきてくれた、長田弘さんの詩画集[詩ふたつ]です。
亡くなった人との静かな語らいを詩にしたものが2篇。
クリムトの風景画と一緒に美しい本になっています。
そういえば、はるか昔、この絵を見に行ったことも…。
色鮮やかな中にも あくまでも静寂の世界。
確かに父も母も義母もB君もCさんも、そしてMJもこんな花や森を見ているような気がします。

クリムトといえば女性の絵、そんな中で忘れていたこれらの風景画に思いがけなく又出会えたのでした。

1ページ目…
「春の日、あなたに会いにゆく/あなたは、なくなった人である/どこにもいない人である
どこにもいない人に会いにゆく/きれいな水と、/きれいな花を、手に持って…」
「どこにもいない?違うと、なくなった人は言う/どこにもいないのではない。
どこにもゆかないのだ/いつも、ここにいる…」