お料理の本に

2011年1月28日(金) ブログ
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今朝も若い、可愛らしい声で、こんな電話が…
「ネットに載っているベビーのスタイや二ギニギとかは手縫いですか?」
「どちらでも(ミシンでも)大丈夫ですよ。赤ちゃんができられるんですか?」
「もう産まれたんで、何か作ってあげたくて…」
自信のなさそうな、消えいりそうな優しい声。
こういう時、いつも
(一緒に作ってあげたいな)
と思ってしまう私ですが…。
頑張って育てて下さい(^-^)

夕べ、又また、感激するものを見つけました。
(ダンスと歌が天才的なエンターテイナー)
というだけじゃない、いろんな人、それこそ、日本のフツーのオバサンで、でも思うところがあってこういう仕事をしている私にまで、亡くなってからでもそっと背中を押してくれる人…そんな気がしました。
若いママ達にもぜひ読んでほしく、ここに全文、紹介しますね。
1993年ですから、例の地獄、一回目の児童虐待疑惑が持ち上がる、ちょっと前なんだと思います。
ある、子ども向け料理の本の序文を彼が書いているのです。

[Pigtails & Froglegs”A Family Cookbook from Neiman Marcus]
という本(写真)です。

「子供にとって食べ物は、一種特別なものです。
おいしいとか健康な身体を作るというだけではなく、食べ物は「愛情」「保護」「安全」等、家族が与えられる全てのものです。
思い出してみてください。あなたが幼かった頃、お母さんはあなたの為にパイを焼いてくれたでしょう。そして切り分けてお皿に乗せ 一口食べさせてくれたでしょう。それは愛情以外の何物でもありません。
母親は子供たちがお腹を空かせないように気を配ってくれて、子供もお腹いっぱいで満足していると幸せな気分になります。それはパイの中にあった幸せです。お母さんが愛で育ててくれたのです。

食べ物は、私たちが精神的に必要な何かでもあるのですが、愛でもあり栄養でもあります。それが私たちの中に蓄積されていくのです。
その事がどんなに子供の成長に必要な事か、この本を使う前にあなた自身でちょっと考えてみて下さい。

この本の中には美味しそうなものがたくさん載っています。
それぞれいろいろな材料が使われていますが、それは書いた人たちが子供のことを考えたからです。特に貧困や病気、身体が不自由であるため充分な栄養が摂れない子供たちのことを考え想いを馳せています。食べ物を必要としている子供達もいるのです。
ヒール・ザ・ワールド基金のテーマは『心を寄せて』なのですが、この本のテーマもそうなのです。そうした気持ちのこもった料理が載っています。
作る時は、どうかそんな事も考えてみて下さい。あなたの子供は、きっと愛で強くなった心を持つ人物になるでしょう。
卵を割り、小麦粉を量っている時、あなたは魔法を混ぜ合わせ、人生へのプレゼントを作っているのです。
たんぱく質とミネラルは骨と筋肉を作りますが、料理にこもった気持ちは、直接『魂』を育てます。

子供の心に必要な事を、皆が大切な事として考えてくれるようになって、僕はとても嬉しく思っています。
子供には、直接戦争を終わらせたり 昔からの紛争を治めたりする力などありません。ただ感謝の気持ちで輝き、愛を感じた時に喜ぶだけです。
それでも、最後には素晴らしい力を持つようになる存在ではありませんか?

子供の瞳の中で、あなたは喜びの素となります。
あなたは、「自分の作った料理の中には砂糖とスパイスしか入ってないわ」なんて思うかもしれませんが、子供はもっと賢いものです。最初の一口でそれが愛情の入った特別な料理だと判るのです。
それでは お料理を楽しんで下さい。」

―マイケル・ジャクソン ヒール・ザ・ワールド基金