選んだのは?
このまま春になるわけないけど。
陽射しが暖かく、日も長くなって嬉しいですね。
今日は午後、珍しくMさんがいらっしゃいました。
土曜日には よくお会いするMさん。
数年前まではパッチワークも絵キルトも頑張っておられたのです。
それも大変凝った作品。
一体何個のパールビーズがついているかしら?と思うようなレースのベッドカバーや手の込んだ刺繍とアップリケを合わせてお気に入りの絵本の一場面を表したり、こどもの体長くらいはあるサンタさんの人形を作ったり。
洋裁も含め、何でもござれでした。
ところがある時
「もう沢山作ったので」
とピタリと縫い物をやめてしまわれました。
目の疲れや体調の原因もあったようです。
その後、病気をされたり、でもお茶や音楽や絵と、いろんな楽しみを持って多方面に活動しておられました。
そのMさんに5月にお孫さんが出来られます。
秘かに私が期待していた通り、ゆう風舎のショップでの目のやり場が変わってきましたよ(^-^)
(作ってあげようかな?)
と、Mさんが選んだのは、ベビーキルトでもなく、スタイでもなく、くまさんのぬいぐるみでもなく、この“馬さん“のぬいぐるみでした。
「これがかわいい!」
(さすが!)って思いました。
昔、ネットにも書いた通り、これは神戸にあるベビー用品店の片隅にディスプレイしてあったフランス製の“キリン?”のお人形にインスパイアされて、家に帰ってきて自分なりにアレンジして作ったものです。
その“キリンさん”はもっともっと細く長くて、一枚の洗いざらしのペラペラのシャツ生地みたいなので作ってあり、中綿もいいかげん、ひょろりとしていて…。
今までの綿をしっかりいれて、手足が動くようにして…というぬいぐるみしか作ってこなかった私にはとってもカルチャーショックだったのです。
でも正直、並べていても、他の“オーソドックス”なぬいぐるみの方がよく売れます。
でも、(ぼー)とした風情が好きで私の絵キルトにもときどきさりげなく出演させてきました。
久しぶりに裁縫箱を出してきたMさんが 真剣な顔をして[あしなが馬さん]の型紙に取り組んでおられましたよ。