香雪美術館

2011年4月10日(日) ブログ
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ちょうど一年前、堀文子さんの展覧会に香雪美術館を訪れました。
ついこの間、って思いますが。

今回は、連れ合いが昔から好きな日本画家、田渕俊夫さんの展覧会が開かれている、とのことで、作品展前最後のお出かけを敢行。

暖かな晴れの日、桜も満開。
この仕事を始めてからは なかなか桜が満開の頃に出かけることは出来ずにいましたが、
(そっか…今年は寒く、桜が遅かったんだナ)。
こんなに桜が満開でも、私はつい、(すぐに散ってしまう)桜よりも、欅や柳や楠や…。
今年もプツプツ、浅グリーンの赤ちゃん葉を萌えださせている木々を観るのが物凄く嬉しいのです。
春の力強さを感じます。

(西日本にいる私達だけがこんなに幸せでいいのだろうか…)と。

香雪美術館は御影駅からすぐの場所ながら、街の喧騒から離れ、手入れの行き届いたお庭、静かな展示会場。
しばし、田渕さんの澄んだ絵にみいりました。
そして、解説を読むと、やはり[挫折からの始まり]。
やっぱりなあ、人は皆、そういう経験をバネにし、糧にして立ち上がっていくんだなあ、と改めて感じいりました。

それにしても、今回の震災は苛酷すぎますが。

起こってしまった今。
美術館の前の石畳を歩きながら、
(こういう日常を離れられる心豊かな場所はきっと絶対に要るな…)
と思いました。
遠い灯りが見えたような気がしました。