繊細な絵
好きな作家さんはだいたい、10人くらいは決まっていて…。
新しい絵本が出ても、
(ワア!ステキ!)
と思うことは少ないのですが、この絵本は初めて見た時から
(ア!)
と、思いました。
すると、誰の思いも同じで陳列した日に買われて行きました。
それで再び仕入れてもらって…。
アーシュラ・ジョーンズ文、サラ・ギブ絵の[王国のない王女のおはなし]
まず、絵の雰囲気が新鮮でした。
イギリスといえば、動物を主人公にした水彩タッチの細密な絵や、逆にドボンと大胆なデフォルメされたキャラクターを見慣れていましたが、これは可愛い王女様や馬や荷車、木立、景色といったものが、とても繊細でロマンチックに描かれています。
写真に写っているようなカラフルなページも、[赤]を効かせてあって素敵ですが、めくると切り絵のような黒い影で表されている絵のページが交互に出てきます。
新しい絵本、というより、なんだか懐かしい感じ。
子供の時に憧れていたお姫様の絵ってこんな感じだったのかなあ?と思う懐かしさです。
内容も絵の通り…のおはなしです。