マロン・ペーストのおはなし
義姉の嫁ぎ先の町には美味しい栗が出来るようで…毎年大きな立派な栗の実をいただきます。
その時はとりあえずすぐに冷凍庫へ。
栗に向き合うにはちょっとゆとりの時間がいります。
今日やっとマロン・ペーストを作りました。
もっと若い頃に知ったフランス製のマロン・ペーストの缶詰め。
渋皮も一緒に炊くのでしょうね。
マロンブラウンのなめらかなペースト。
神戸や京都の[明治屋]等、輸入食材を扱う店に立ち寄っては買ってきて大切そうに使ったものです。
値段もけっこうな物ですから。
でも、今思えばチと甘過ぎ…。
まさしく天然の栗を生から煮て作るペーストには勝てません。
ところが皆さんもご承知の通り、栗の皮を剥くのが一仕事です。
それでも必ず、
♪静かな、静かな 里の秋/おせどに木の実の落ちる夜は/ああ母さんとただ二人/栗の実煮てます囲炉裏ばた♪
と、歌いながら、
(実は戦争中の歌だから父さんは戦地に行ってて、それで母さんとただ二人なんだ、ってことを知ったのはずいぶん大人になってからだったナア)
とか、
(昔、ものの無い時代、山になる栗の実を煮るとこんなに美味しいのだから、きっと皮を剥く手間なんて気にせず、とっても貴重だったんだろうナア)
とか、毎年同じことを思いながら作業にかかります。
それでも試行錯誤。私なりにずいぶんラクに作れるようになりました。
まず、冷凍した栗をそのまんま、お湯の中に入れてしばらく茹でます。
ゆだったら半分に切って、剥きやすい物はナイフで剥き、そうでないものはスプーンでほじくります。
ペーストにするので粉々になった方がベターです。
再びお鍋に入れ、お砂糖とミルクで煮ます。
そしてミキサーでブィーン!
秋色の美味しそうなマロン・ペーストが出来上がり。
市販のものと違ってお砂糖が少なめなので(栗!)という味がするんです(^-^)