さいごの贈り物
「いいなあ…」
私より一つ下の若さで亡くなった旦那さまのお参りに伺って発する言葉ではありませんね。
とっても不謹慎ですよね。
私の拙いブログでは、そして彼女たちの29年間をご存知ない方たちに伝えるのはとっても無理ですが…。
心で想う〈幸せ〉の形もいろいろあるんだ、ということを、又一つ学びました。
(おまえ百まで、わしゃ九十九まで)寄り添えるのも幸せな夫婦の形。
信頼しあって助け合って生きてきた中での突然の別れでも、相手の努力を身をもって感じ、誇りを持てる。
愛に包まれていることをしっかり感じられる…しあわせ
もうすぐ、親戚の結婚式に出席する妻と息子のために注文されたという真珠のネクタイピンセットとイヤリング。
倒れられた日の朝に届いたそうです。
言うまでもなく、旦那さんがこの半年間に頑張ったことは〈物〉のことではありません。
でも、ちゃーんとこんな粋なプレゼントまで遺してたなんて…。
(この人と出逢えてヨカッタ)
と、思える心の幸せが、パールの輝きのように永遠に彼女を守ってくれると思えました。