つづき
ちゃんと、仕事もやっていますよ(^^;
でも、やっぱり今日は昨日の続きを…。
「ネバーランドは子ども達を引き付けるものだという人もいました。
それは本当です。それを意図していましたから。
でも、彼らが言うような意図はマイケルにはありませんでした。
彼の意図は子ども達に危害を与えることではありませんでした。
彼のたった一つの意図は、子ども達に魔法と喜びを与えることだったのです。
私は20年に渡り彼を見て来ました。
マイケル自身に人を惹き付ける魔法のようなものがありました。
子ども達はただ彼について行くのです。
マイケルが子ども達のためにおもちゃを買っていたトイザらスに行ったことがあるのですが、振り返ると大勢の子ども達が私たちの後ろにいるのがわかりました。
マイケルは変装していたのに。
人は彼を孤独だと言いましたが、彼は孤独ではありませんでした。
彼はいつでも人を惹き付けていました。
気になることもありました。
彼に殺到する人たちを目にするのは、押し寄せる波を見ているようでした。
彼の周囲にいる人たちが狂乱状態になってしまうので彼はどんな服でも素早く脱ぐ練習をしなければなりませんでした。
彼以上に早く服を脱げる人を、私は見たことはありません。
裁判の前、そして裁判中、彼は見捨てられると感じていました。
世論の法廷で彼は有罪判決を受けており、公正な裁判を受けられるか懸念していました。
もし自分が収監されたら子ども達がどうなってしまうのか心配していました。
彼は睡眠にトラブルを抱えていました。
海沿いにある友人の家を訪れた時、眠れなかったら私のところに降りてくるよう彼に言いました。
私を起こしてしまうことを彼は心配していましたが私はかまいませんでした。
彼が孤独で、そして悩んでいたことをわかっていましたから。
私達は長い時間話をして過ごしたり、時には朝日を待ちながら浜辺を歩いたりしました。
彼は眠れなかったのです。人の生きる意味、人生の意味を奪われたらあとはなにが残るでしょう?
私はみんなに本当のマイケルを知ってほしい。
世間での自分の良い行いを口にしたら贈り物の恩恵がなくなってしまうんだ、そうマイケルはいつも言っていました。
だから彼は人道的な行いを内密にしていたのです。
彼が世界や子ども達のためにどれほどのことをしていたのか、誰も知らないでしょう。
―ディビッド・ノーダール」