プリーツスカート
今、女の子用のレッスンバッグ制作中です(^-^)
表面にハンドバッグの形をしたポケットとお人形さんがついていますよ。
お人形さんは赤いドットのプリーツスカートをはいています。
〈プリーツスカート〉というだけで、私にはいろいろな思い出があります。
今年89になられる元服飾デザイナーのMさんに
「洋服に興味を持ったきっかけは?」
と聞くと、小学生の頃転校してきた女の子、裕福な家庭の子だったか?いつも皆とはちょっと違う服を着ていて。
プリーツスカートをはいてきた日にクルクルと回っていたそう。
その時のスカートの広がり方がこども心にもどうにも不思議で、お母さん手作りの自分のは同じプリーツスカートなのにいくら回ってもプックリと提灯みたいにしかならず…。
どのくらいかな?後になって
(そうか!ひだの奥の長さが違うんだ!)
と気がついたそうです。
きっと友達のスカートは布がたっぷり使ってあったのですね(^-^)
そういえば私の場合、私服だった小学校を卒業すると中学生は憧れの制服。
京都ではセーラー服ではなくて、紺のサージのダブルのテーラーカラーの上着とプリーツスカートでした。
当時洋裁を一通り覚えてはりきっていた母はその制服も縫ってくれて…。
友達にあまり意識されないように、でも心密かに得意気だったことを覚えています。
逆に高校生になるとアイビーファッション全盛時代のVANやJUNの既製服に憧れて…。
アルバイトで得たお小遣いで買って颯爽とはいている友達のウールチェックのプリーツスカートが羨ましくて母に似たような布を買ってもらって作ってもらい…。
でも、(なんだか違う…)と不満タラタラだった私を今はほろ苦く思い出します。
反抗期の女の子をお持ちのお母様方。
娘さんのワガママ、悲しく思わないで下さいね。
大きくなったら間違いなく反省して、〈親の愛〉に感謝、感謝…ですからね(^^;
ところで、アップリケの女の子の服装にもしばしばプリーツスカートを履かせたがる私です。
本当のプリーツスカートの(前半分)て感じでヘムを縫ってからアイロンでひだを折って、裾はわざとピラピラさせておきます。
この立体的なプリーツスカートには…実は師匠が。
もう何年も前。
図工教師として勤めていたある年。
教育実習生として来た若い可愛い女の学生先生と「掲示委員会」を持つことになりました。
おとなしい彼女でしたが、色画用紙を切ったり折ったり器用にいろいろ作るのが大好きみたいで。
その彼女が作って壁に貼った女の子が、きれいに折り畳まれた色画用紙のプリーツスカートをはいています。
そのちょっとしたワザに私はすっかり感心してしまいました。
数年たって、布で真似させてもらっているというわけです。
今でも、アイロンで小さな小さなプリーツを折る度に、彼女のショートカットのほっそりした姿を思い出します。