シュークリームの想い出
高校時代からの親友Tのお母さんが亡くなりました。
夕方3時すぎにメールをもらって京都五条通りにあるホールのお通夜の席に間に合いました。
90歳の大往生、〈家族葬〉で、ということで、
「来なくていい」
ということでしたがそうは行きません。
よく遊びに行かせてもらったし、受験のために習いに行ったデッサンの先生のお宅に挨拶に行く時もみち子おばさんとうちの母と四人でした。
穏やかで、京都の西、苔寺の近くに住む、本当におっとりしたみち子おばさん。
お世話になりました。
どうしても忘れられないのはTの家に遊びに行った時に作って下さったシュークリームです。
当時は今と違って[シュークリーム]というと不二家のか、町のパン屋さんに売っているカサカサでフエキ糊?みたいな味のカスタードクリームもどきが入っていたものしか知らない私にはもう!信じられないくらい美味しくて!
大きくって、本物の、卵と牛乳で作ったカスタードクリームが溢れるほど入っていて…。
他にもいっぱい優しくしてもらったのに、スミマセンやっぱりシュークリームを思い出してしまいます。
なので少々遠かろうが、寒かろうがやっぱりお参りしなくっちゃ。
そのために黒のダウンコートがあり、新幹線があるのですからね。